“仏大統領選”に続き、“地政学的リスク”も巻き戻される可能性…!?

著者:武市佳史
投稿:2017/04/25 11:02

◆巻き戻しムードは一服 - ドル円軟化

※ご注意:予想期間は4月26日と表示されていますが、本日(4月25日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


仏大統領選・第1回投票に伴う巻き戻しムードは、一応“一服”しました。
根強い“地政学的リスク(北朝鮮軍創建85周年記念日:25日)”が上値を押さえ込み、“米税制改革案公表(26日)”“米暫定予算(~28日)”への不透明感も意識されたからです。
米10年国債利回りが2.26%台へと低下するにつれて、ドル円は109.60円水準へと押し下げられました。

◆ただ“窓埋め”には至らず - “地政学的リスク”が後退すれば…!?

一方で、同水準は昨日記した“4/21安値後の50%押し水準”に当たり、“窓埋め(4/21高値:109.420円)”には至っておりません。
このため、警戒感強まる“地政学的リスク”さえ後退すれば「110円台に押し戻される可能性は高い」と考えることが可能ということになります。

緊張度合いが一段と高まれば、“日足・一目均衡表転換線(本日は109.244円)”“109.00円ライン”を経て、再び“200日移動平均線(同108.875円)”への一段安も考えられるところですが、その手前には前記“窓埋め(4/21高値:109.420円)”の存在が…。

極端に流動性の乏しいオセアニアタイム時を除く昨日高値(東京タイム:110.356円)ともほぼ合致する“200週移動平均線(同110.386円)”付近への反発は、十分に期待できると考えたいところです。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:110.624(ピボット2ndレジスタンス)
上値4:110.493(日足・一目均衡表基準線)
上値3:110.356(4/24高値、200週移動平均線)
上値2:110.189(ピボット1stレジスタンス)
上値1:110.000(大台、20日移動平均線)
前営業日終値:109.754
下値1:109.618(4/21~4/24の50%押し)
下値2:109.420(4/21高値《窓埋め》、4/21~4/24の61.8%押し、ピボット1stサポート)
下値3:109.244(4/17~4/24の50%押し、日足・一目均衡表転換線、ピボット2ndサポート)
下値4:108.982(4/17~4/24の61.8%押し、大台)
下値5:108.881(4/21安値、200日移動平均線)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

11:19 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想