[4月25日版]いま注目の3銘柄= フェアトレード 西村剛

著者:西村剛
投稿:2017/04/24 19:00

いま注目の3銘柄をピックアップ:

① 野村ホールディングス㈱(8604)
平成29年3月期第3四半期(平成28年4月1日~平成28年12月31日)の業績は、収益合計△5.3%と減収ながら税引前四半期利益は+35.5%と増益に着地。
併せて、直近3カ月の実績である10-12月期(3Q)の連結税引前利益は前年同期比+85.9%に拡大している。
全体株価指数が戻り足を強めるなか、相場環境の改善が手数料収入や投信など運用成績の向上につながるものとして物色資金を呼び込んでいる。
同社株については東海東京調査センターが20日付で「ニュートラル」から「アウトパフォーム」にレーティングを引き上げており、目標株価も550円から850円に大きく上方修正したがこれが株価を刺激する格好となった。
直近の値動きは14日の633.4円を底に上昇が続いており、21日終値時点でPBR0.84倍と割安感があることから買い支えが入りやすくなっていると見られ、上昇トレンドへの転換が期待できるだろう。

② 日産自動車㈱(7201)
平成29年3月期の通期計画に対する進捗率は73.8%に留まったものの、5年平均の70.4%を上回っている。
仏大統領選の第1回投票が終わり、中道・独立系のマクロン氏と極右政党・国民戦線のルペン氏の決戦投票という大方の想定通りのシナリオに進んだことで不透明感が後退、ユーロが対ドルで上昇。
これがドル円相場でもドル買い円売りの動きに波及し、1ドル=110円台に入る円安に振れたことで為替感応度の高い自動車セクターが軒並み高となった。
直近の値動きは13日の996.2円を底に反転上昇が続いており、21日終値時点でPER7.94倍、PBR0.90倍と割安で配当利回りも4.63%と日本株平均と比べて高いことから、押し目買いが入りやすくなっていると思われる。

③ KDDI㈱(9433)
平成29年3月期第3四半期の業績は、売上高+6.8%と増収、営業利益は+15.4%と増益に着地。
併せて、通期の同利益を従来予想の8850億円から9100億円に2.8%上方修正、増益率が+6.2%から+9.2%に拡大し、従来の17期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしている。
同社はインターネット通販「Wowma!(ワウマ)」のサービスを本格展開し、出店企業の増加やアプリ配信などによって2019年度にワウマの取引額を現状の3倍に引き上げるという。
直近の値動きは2800円付近での横ばいが続いていたが24日に2900円台まで急上昇、25日移動平均を上抜けしており、また21日終値時点でPER13.2倍と割安で配当利回りが2.94%と日本株平均と比べて高いことからもさらなる上昇が期待できるだろう。

上記3銘柄の、短期的な値上がりに期待。
西村剛
フェアトレード株式会社 代表取締役
配信元: 達人の予想