午前：債券サマリー 先物は下落、２年債入札に警戒感

　３０日午前の債券市場で、先物中心限月６月限は下落。年度末接近で手控えムードが広がるなか、この日に実施される２年債入札が警戒された。

　債券先物は１５０円４５銭でスタートし、一時１５０円３３銭まで下落。前日に日銀が行った国債買いオペで「残存期間３年超５年以下」の買い入れ額が前回から２００億円減額されたことで、これが市場心理の重荷となった面もあった。英国の欧州連合（ＥＵ）離脱通知を受けて２９日の欧米債券相場は上昇したが、東京市場の反応は鈍かった。

　午前１１時の先物６月限の終値は前日比１０銭安の１５０円３５銭。出来高は１兆７６９億円だった。１０年債の利回りは前日比０．０１０％上昇の０．０６０％、２０年債は同０．０１５％上昇の０．６３０％だった。


出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）