午後:債券サマリー 先物は4日ぶり反落、日銀は国債売り現先オペを実施

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2017/03/24 17:18
 24日の債券市場で、先物中心限月6月限は4日ぶりに反落。円高・ドル安の進行が一服したことや日経平均株価の上昇が重荷となり、安全資産とされる債券は売りが優勢だった。

 債券先物は売り先行でスタート。サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁が米紙とのインタビューで「年内に3回か、もしかしたらそれ以上の利上げが理にかなう」と述べたことなどを受け、23日の米長期債相場が下落した流れを引き継いだ。ただ、現物債市場では期末を控えた金融機関の調達ニーズから超長期債の下げが限定的で、これが下支えとなる格好で先物は売り一巡後に下げ渋った。なお、日銀はこの日、期末に向けて国債需給が一段とタイト化することを背景に、国債売り現先オペを約8年4カ月ぶりに実施した。1兆円の売却予定額に対して2兆601億円の応札があり、1兆2億円が落札された。

 この日の先物6月限は150円39銭で始まり、高値は150円40銭、安値は150円28銭、終値は前日比9銭安の150円39銭。出来高は1兆7108億円となった。

 現物債の利回りは、10年債が前日比0.015%上昇の0.065%、20年債が同0.005%上昇の0.645%、30年債が同0.005%上昇の0.835%だった。


出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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