【3月1日予想】今日は輸送用機器が狙い目?米早期利上げ観測強まり円売り進む。= フェアトレード 田村祐一

著者:田村祐一
投稿:2017/02/28 19:20

演説も無難に通過!?

*前日の値動き*

2月28日の日経平均は前日比11円52銭高となり、1日を終えました。
前日に米ダウ工業株30種平均が12日連続で過去最高値を更新したこと、外国為替相場が1ドル=112円台後半と前日比で円安・ドル高に振れたことなどによって投資家心理が改善、午前中は一時上げ幅が160円を超える場面も見られました。
半面、トランプ米大統領の議会演説を日本時間3月1日午前11時に控え、後場にかけて買いが手控えられ上値の重さも目立ちました。


*為替相場の動き

一方、28日大引け後の為替は15時35分時点では1ドル=112円46~47銭と、前日17時時点に比べ27銭の円安・ドル高水準で推移しています。
米連邦準備理事会(FRB)の早期利上げ観測が改めて意識され米長期金利が上昇すると日米金利差が縮むとの観測がいったん後退し、日経平均株価の上昇も「低リスク通貨」とされる円の売りが促され、円売り・ドル買いが優勢になりました。
前日比で円安に向かっているため、日本市場にとっては追い風の流れです。
従って、1日以降の日本株は上昇しやすい地合だと言えるでしょう。


*為替を受けての相場の展望

為替が円安方向に進んでいることから、円安の進行を受けて外需株を中心に上昇すると期待できます。
日本市場全体としては、堅調な推移となる可能性があるでしょう。

このような状況では、過去の統計上、円安時に株価上昇しやすかった銘柄に注目したいところです。

【円安メリット業種】
○精密機器(前週比-0.60%)
○化学(同-0.95%)
○電気機器(同-1.25%)
○輸送用機器(同-1.96%)


※上記は、2013~2015年の円安進行時において特に上昇傾向が強かった業種です。

中でも、輸送用機器はここ1週間で下落しており、出遅れ感があります。
そう考えると、これから人気化する兆しがあっても、おかしくないと考えます。


*結論*
これらの内容を踏まえ、3月1日のスタンスは【小幅高になる】と予測します。
中でも、直近下落している輸送用機器は、統計的に見ても上昇傾向が強いことが分かっています。
ぜひ、注目してみてください。
田村祐一
フェアトレード(株)所属
配信元: 達人の予想