上昇トレンド継続で、天井待ちが続く【2016/12/12-12/16】

著者:横山利香
投稿:2016/12/11 08:20

天井待ちかトレンドフォローかは割り切りで

日経平均株価は上昇トレンドが継続し、12月9日に1万9,000円台を回復、一時は1万9,042円まで上昇しました。
前回「短期的な上昇トレンドが継続しているが、短期的なトレンドが変化した可能性がないわけではない。上昇トレンドが継続しているのかを確認する必要がある」と解説しました。
短期的な上昇トレンドが継続した動きが続き、想定レンジを上回る株価上昇となりました。

NYダウは1万9,000ドル台を推移し、高値を更新。米国の株式市場は強い状況が続いています。ドル円相場は一時1米ドル115円台までドル買いが進行しました。

気になるのは、日経平均株価の今後の動きです。

株価チャートを見る限りでは、引き続き短期的な上昇トレンドが継続していて、出来高も増加傾向にあります。上値抵抗線に沿った推移が続いていて、天井待ちの状況が続いています。短期的なレンジの上値は1万9,150円、下値は1万8,500円、それぞれプラスマイス150円とします。

強いトレンドがいったん発生すると、そのトレンドが継続する傾向にあります。過去の株式相場を振り返れば、株価上昇の過程で焦って買いに転じた勢が落ち着けば、いずれは天井、最後は高値掴みです。
天井が来ない相場はありませんから、買いそびれた感や儲け損なった感は仕方ないと割り切りも大切です。短期売買で回転させるか、タイミングを待つか、銘柄選別を行うか、割り切った投資戦略に徹しましょう。
横山利香
認定テクニカルアナリスト(CFTe)
配信元: 達人の予想