再び“上値の重さ”囃す声が台頭しつつあるが…?

著者:武市佳史
投稿:2016/12/06 10:18

◆リスク回避姿勢長続きせず - しかし115円乗せには失敗

※ご注意:予想期間は12月7日と表示されていますが、本日(12月6日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

やはりリスク回避姿勢は、長くは続きませんでした。
このため往き過ぎた下落を巻き戻すユーロ買いが優勢となり、クロス円全般へと波及していきました。
ISM非製造業景況指数(2015年10月来の57.2に上昇)/労働市場情勢指数(本年最高の1.5に上昇)が好内容だったことも後押しとなり、米10年国債利回りが2.44%へ上昇するにつれてドル円は114.760円へと押し上げられています。

もっともユーロ買い戻しは対ドルでも発生しており、ユーロドルは1.08ドル手前まで上昇しました。
これが重荷となっており、115円を突破するほどの勢いは見られておりません。
史上最高値を更新したNYダウが伸び悩み、米10年国債利回りが2.36%へと低下に転じると、ドル円も113円台へと再び押し戻されていきました。

◆再び“上値の重さ”囃す声が台頭しつつあるが…?

115円手前のドル売りをこなせなかったことで、再び“上値の重さ”を囃す声が台頭しそうな気配が漂いつつあります。
しかし“リスク回避姿勢”が後退する中、クロス円しっかりの状況は“リスク選好姿勢”へとつながりやすいと見られます。
なにより“上値の重さ”を囃す声は、最も警戒すべき“にわか上値期待”を阻害するものです。

◆それでも“ドル売り圧力(押し)は限定的”…?

“ユーロドル上昇が重荷”ではありますが、“ポジション調整主体”と見られるだけに“流れが変わった”印象はありません。
オーダー状況を見ると“113.50-30円にドル買いオーダー”“114.20-50円にドル売りオーダー”が展開していますので、まずは“当該レンジ内での揺れ動きが基本”と見られますが、“ドル円の押し(売り圧力)は限定的”…?
引き続き“ドル買い基調は継続”“買い拾いも継続”と見たいところです。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:115.000(大台)
上値4:114.824(12/1高値、12/5高値、ピボット1stレジスタンス)
上値3:114.700(100週移動平均線)
上値2:114.401(週足・一目均衡表先行スパン上限)
上値1:114.145(12/5高値後の61.8%戻し)
前営業日終値:113.871
下値1:113.454(12/5戻り安値後の61.8%押し)
下値2:113.150(12/5戻り安値)
下値3:113.000(大台、日足・一目均衡表転換線)
下値4:112.849(12/5安値、ピボット1stサポート)
下値5:112.678(11/28~12/1の61.8%押し)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

10:42 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想