外為サマリー:1ドル112円80銭台に下落後、値戻す、イタリア首相は辞意表明

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2016/12/05 10:44
 5日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時過ぎ時点で1ドル=113円84銭前後と前日午後5時時点に比べ9銭のドル安・円高で推移している。

 現地時間4日に実施された憲法改正を巡るイタリアの国民投票は、改憲反対派が優勢となり、この日の東京時間早朝7時過ぎに112円87銭に下落。ユーロは午前8時20分過ぎに対ドルで一時1ユーロ=1.0505ドル前後と15年3月以来の安値圏に売られた。イタリア・レンツィ首相は憲法改正案が否決される見通しとなったことを受け、辞意を表明した。イタリアの政局不安に伴い、先行きユーロ離脱の議論が浮上することが警戒されている。

 ただ、もともと市場では改憲反対派が優勢とみる声が多かっただけに、売り一巡後はユーロに買い戻しの動きも流入。安全通貨として買いが強まった円には売りが流入し、113円後半へ値を戻している。ユーロは対円では1ユーロ=120円19銭前後と同1円40銭前後の大幅なユーロ安・円高で推移している。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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