【10月28日予想】業績悪化懸念が重荷となり反落。今日注目の業種は?= フェアトレード 田村祐一

著者:田村祐一
投稿:2016/10/27 18:59

円安進み、買い優勢の展開か

*前日の値動き*
10月27日の日経平均は前日比55円42銭安となり、1日を終えました。
連日高値を更新していましたが、4日ぶりの反落となりました。
軟調に推移した主要因として、原油相場の下落、半年ぶりの高値をつけていた反動で利益確定売りが先行したこと、業績見通しの下方修正が相次ぎ相場の重荷となったことなどが挙げられるでしょう。


*為替相場の動き

一方、27日大引け後の為替は15時49分時点では1ドル=104円63~64銭と、前日17時時点に比べ46銭の円安・ドル高水準で推移しています。
円安に向かった主要因として、前日発表の堅調な米経済指標を受け、日米金利差の拡大を見込んだ円売り・ドル買いが先行したことなどが挙げられるでしょう。
前日比で円安に向かっているため、日本市場にとっては追い風の流れです。
従って、28日以降の日本株は上昇しやすい地合だと言えるでしょう。


*為替を受けての相場の展望

為替が円安方向に進んでいることから、円安の進行を受けて外需株を中心に上昇すると期待できます。
日本市場全体としては、堅調な推移となる可能性があるでしょう。
このような状況では、過去の統計上、円安時に株価上昇しやすかった銘柄に注目したいところです。

【円安メリット業種】
○化学(前週比+2.23%)
○輸送用機器(同+0.55%)
○精密機器(同+0.54%)
○電気機器(同+0.23%)

※上記は、2013~2015年の円安進行時において特に上昇傾向が強かった業種です。

中でも、電気機器はここ1週間の上昇率が比較的低めであり、出遅れ感があります。
そう考えると、これから人気化する兆しがあっても、おかしくないと考えます。


*結論*
これらの内容を踏まえ、10月28日のスタンスは【小幅高になる】と予測します。
中でも、直近の上昇率が比較的低めである電気機器は、統計的に見ても上昇傾向が強いことが分かっています。
ぜひ、注目してみてください。
田村祐一
フェアトレード(株)所属
配信元: 達人の予想