ドル円揉み合い継続へ・・・・・

著者:柳澤浩
投稿:2016/10/26 16:17

材料難で株価、原油相場を睨んだ展開か?・・・・・

昨日の海外市場では、カーニー・イングランド銀行総裁の講演を前に、追加緩和観測が高まり、ポンドが急落。これを受けて、ユーロドルも下落して、ドル全面高に移行しました。

この為、ドル円も上昇幅を拡大。米・住宅価格指数が予想を上回った事も加わり、10月13日の高値104.63円を上抜けるとストップロスを巻き込み、104.87円まで高値を更新しました。

しかし、カーニー総裁が「金融政策の決定にはポンド安も考慮」と述べると、ポンドが買い戻され、ユーロ、円も買われる動きに転換。一転して、ドル円は104.10円付近まで安値を更新しました。

本日の東京時間には、日経平均株価が反落した為、ドル円も104円丁度付近まで値下がりする局面が見られましたが、個人投資家を中心として押し目買いが入り、104円台での揉み合いに終始しています。

今夜の海外時間には米・新築住宅販売程度しか材料が無く、米国株、原油先物相場を睨んで、104円台前半を中心とした揉み合いが続きそうです。
柳澤浩
(株)FXプライム byGMOチーフアナリスト
配信元: 達人の予想