【9月27日予想】1ドル100円台は企業業績の悪化を強く意識させる

著者:田村祐一
投稿:2016/09/26 23:08

大きな下落はないものの、売り優勢か

26日の日経平均株価は、
前日比209円46銭安の16,544円56銭で引けました。

米ドル為替が1ドル100円台まで円高に進行したことで、
本日の日本株市場は売り優勢で推移しました。



米連邦準備制度理事会(FRB)は21日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、
政策金利の据え置きを決定し、追加利上げを見送りました。

その結果、米ドル為替が円高に進行しており、

相対的に輸出企業の多い日本株市場は、
利益確定売りに押されています。


直近の懸念事項である米国利上げが先送りされたことで、
世界経済の停滞懸念は一旦は遠のいたものの、

利上げが見送られたことで、米ドル為替は円高に転じています。

日本株市場にとって、今回の利上げの見送りは、

世界の株式市場が好転しているという意味ではプラスですが、
為替面ではマイナスの材料です。



プラスとマイナスの材料が入り乱れ、当面の日本株市場は、

大きく下がらないものの、大きくも上がらないという
相場展開になる可能性が高いでしょう。


大きくは下がらないものの、

米ドル為替が1ドル100円台まで円高に進行すると、
企業業績の悪化が強烈に意識され始めます。

よって、短期的に売りが優勢となる可能性が高いと考え、

27日の日経平均株価は、
「小幅ながら下落する可能性がある」と判断しました。
田村祐一
フェアトレード(株)所属
配信元: 達人の予想