■今夜の戦略とVIX指数と大相場の関連性

著者:平野朋之
投稿:2016/08/24 20:16

■大きな節目も確認する必要あり


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■本日のアジアタイムでは、前日公表した公定歩合議事録で複数の地区連銀が追加利上げを主張したことを背景にして買いが優勢になり、一時100円ミドルまで押し上げる場面もありました。

しかし、その後はイベント前の利食い売りやイタリアでの震度6を背景としたユーロ売りを背景にドル円も失速し、再び100円の大台にトライしかかっています。


■今夜は、昨日の好調な経済指標に続けるかどうか中古住宅販売件数に注目が集まります。

いずれにしてもイベント前なので100円の大台割れがあったとしても一時的であるとみています。
多くのチャートがレンジを示している様に、4時間足のボリンジャーバンドの向きも平行線を描いています。

今夜の戦略としてはそれぞれのバンドで利幅を狭めたカウンタートレードが有効とみています。

以下は4時間足ボリンジャーバンドのポイント(17時30分現在)

・ +2…100.70円
・ +1σ…100.50円
・ センター…100.30円
・ -1σ…100.09円
・ -2σ…99.90円



■以下、VIX指数に関して大相場の関係についてです。
この指数は、シカゴ・オプション取引所が作り出した「ボラティリティ・インデックス」の略称で、この数値が大きくなると今後、相場変動が拡大することを意味しています。

直近では、

・昨年8月のチャイナショック(高値…53.29)
・今年年初の原油安株安の負のスパイラル(高値…32.09)
・ブレクジット(高値26.72)

となっています。

昨年の中国ショックから1年が経ちますが、現在何もなかったかのように平穏を装っています。

ちなみに現在は、12.38ポイントと非常に低い価格で取引されています。しかもあのブレクジット時から全てチャートでいう陰線が9本連続になっています。この9本連続は、2012年8月以来になっています。

今回このVIX指数のパターンを検証してみました。

2015年8月24日…チャイナショック(高値…53.29)
↓21週後
2016年1月18日…株安原油安の負のスパイラル(高値…32.09)
↓23週後
2016年6月27日…ブレクジット(高値26.72)
↓21週~23週?
2016年11月21日の週?

という高値サイクルを作っているようです。

今年11月と言えば、世界が注目する米大統領選です。

波乱が起きる可能性もあり得そうです・・・。
平野朋之
株式会社トレードタイム代表取締役
配信元: 達人の予想