目先は“膠着が基本”、ただ“抜けるならば上方向”…!?

著者:武市佳史
投稿:2016/08/24 10:52

◆狭いレンジ内に終始 - 一時100円割るも、すぐさま反発

※ご注意:予想期間は8月25日と表示されていますが、本日(8月24日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


“上値の重さ”は相変わらずでしたが、国内輸入筋と見られるドル買いニーズも100円割れでは旺盛でした。
このため狭いレンジ内での動きを強いられ、大きく動意づくことはありませんでした。
なお昨日発表された米新築住宅販売件数は2007年10月以来の高水準(65.4万件)でしたが、大きく反応することはありませんでした。

◆「神経質かつ不安定な揺れ動き」は継続と見るが…!?

イエレンFRB議長講演を控えた様子見から「突っ込んだ動きは取りづらく」、「一方向にも動きづらく」なっています。
このため「神経質かつ不安定な揺れ動き」は続きやすく、本日もこの傾向は続くと見られます。

オーダー状況を見ると“ドル売りオーダーは100.50円と101.00円”付近に、一方“ドル買いオーダーは100円割れから5銭刻みでビッシリ”とされています。
引き続き“下方向に持っていきたい向き”は存在しているようですが、いずれに抜けるにも“かなりパワー”が必要と見られるところです。
ただ間隔が空いている分だけ、“攻めるなら上方向”という考えは成り立ちます。

「神経質で不安定な揺れ動き」「一方向には動きづらい」を基本としつつ、場合によっては「積み上がった円買いポジションが巻き戻される可能性」を、本日も鑑みたいところです。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:101.000(大台)
上値4:100.922(8/22高値、日足・一目均衡表転換線、ピボットハイブレイクアウト)
上値3:100.687(8/22~8/23の76.4%戻し、ピボット2ndレジスタンス)
上値2:100.541(8/22~8/23の61.8%戻し)
上値1:100.380(8/23高値、8/22~8/23の50%戻し水準、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:100.225
下値1:100.000(ピボット1stサポート、大台)
下値2:99.862(8/19安値、8/23安値)
下値3:99.722(ピボット2ndサポート)
下値4:99.646(8/18安値)
下値5:99.518(8/16安値、ピボットローブレイクアウト)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

11:16 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想