[7月29日版]【大幅安となる】更なる円高進行、これから大丈夫?

著者:中原良太
投稿:2016/07/29 08:44

【更なる円高進行、これから大丈夫?】

7月28日の日経平均は大幅安という展開となり、1日を終えました。東証一部の業種別で見ると、全33業種中値上がりしたのは2業種。下落した業種は、31業種になりました。また、日経平均は前日比187円98銭安となりました。

7月28日の日本株市場は、円高の進行により、大型株を中心に弱含みの展開となりました。さらに、ポケモン関連株は引き続き弱い動きをした銘柄も目立ち、相場全体が急落しました。

今まで期待感が先行していただけに、投資家心理は急激に悪化した様子です。今までは「円安」で投資家心理が改善していましたが、今ではその様相も消えています。急激に円高へと転じたことから、今後は弱含みの展開が続くと考えられるでしょう。そう考えると、今まで上昇してきた銘柄から売られていく可能性が濃厚ですので、いままで順調に値上がりしてきた銘柄については、注視しておく必要があるでしょう。これらの業種は真っ先に利益確定されると考えられますので、安易に追いかけ買いしたくないところです。

ちなみに、ここ1ヶ月で急伸している業種は、以下の3業種です。

【ここ1ヶ月で急伸した業種別株価指数】
◯ 保険業(前月比+19.54%)
◯ その他製品(前月比+17.49%)
◯ 輸送用機器(前月比+14.61%)

以上の3業種については、直近の急伸もあり、短期的には利益確定されやすい状況だと考えられます。短期的な反落には要注意です。

28日18時45分現在でCMEは対日経平均比-32円。反落しています。何らかの買い手がかりが出ない限り、上昇は難しいかもしれません。7月29日以降は、この流れのまま、相場全体は反落へと動きそうです。急落する可能性も踏まえ、今のところは、あまり資金を投入せず、様子見したいところ。7月29日のスタンスとしては、【大幅安になる】と弱気で臨みます。

では、7月29日も1日、引き締めて行きましょう!
中原良太
株式会社テラス システムトレード開発者
配信元: 達人の予想