不透明感漂うマーケットで金に資金流入

著者:川島寛貴
投稿:2016/07/03 18:01

貴金属が続伸

英国のEU離脱投票を終えて1週間。
英国の株価は主要株価指数のなかで最初に下落分を埋め、NYダウも窓埋め完了。
日本株も戻ってはいるものの、ドル円の戻りが弱く一番弱い展開。

103円まで戻ったところでは実需の売りが降ってくることから、為替での上昇はこれ以上苦しいのではないでしょうか。

そんななか、この1週間で続伸しているのが貴金属。
特に木曜日から強さが目立つようになり、金をはじめとして、銀、プラチナも高値引けとなっており、銀は年初来高値を更新し年初来高値を更新しています。

金はリスクオフ時に買われ、リスクオンで売られる商品ですが、この株高(自律反発ともいえますが)時にも堅調に推移しています。
ということは、今は株高で買われ株安ではさらに買われる状況にあるといえそうです。

在庫データなどをみますと、着実に買いが入っています。欧州初の不透明感が漂う状況では金が買われやすくなるということでしょう。

来週株式市場に利食い売りが入ってくると、1週間急上昇してきたことから、落ちるスピードも速いと思われます。恐らく、続落相場になると思われます。

ここ3年間ひたすら売られてきた金ですが、2016年に底打ち上昇してきてから英国の投票をキッカケにますます上昇が加速してきています。

まずは先週金曜日の高値突破を目途としますが、中長期では1500、1600ドルも軽く超えていく相場になるのではないでしょうか。
川島寛貴
株式会社IEYASU 代表取締役
配信元: 達人の予想

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