DトレーダーMさんのブログ

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私設知恵ノート8「的確な利食いは何%か」

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的確な利食いは何%か。損切りと利食いは何%におけば良い?

はじめに

 

株式投資の初心者に良く聞かれる質問があります。損切りって、自分が買った値段から何パーセントにすれば良い? 利食いはいくら儲かったらすれば良いの? 


米国の著名投資家 W.Dギャンは、取れるリスクを最大10%までにせよ。と著書で語りました。アレキサンダーエルダー著の投資苑では、取れるリスクは1トレード2%で、全部の建て玉でも最大6%まで。と語られています。著名投資集団タートルズが取るリスクは1トレードで2ATRまでだそうです。実際、損切りや利食いを、どう考えれば良いのでしょう。それをノートにしてみます。


 

利食いも損切りも同じイグジット。

 


損切りも利食いも同じだよ。というと、そんな馬鹿な。と思われる事でしょう。ですが、エントリー(株を購入)した理由が無くなったら、イグジット(終了)という意味では、利食いも損切も同じイグジット(終了)なんです。たとえば、ファンダメンタルズ的に割安な株だから買ったのだとすると、その株がもう割安ではなくなった。割安という理由が無くなった時点でイグジットです。

株価がずいぶん高くなって割安ではなくなったのならば、利益が出ますし、逆に株価が下がって損失が出て割安ではなくなった場合は損切りとなります。


テクニカル派であれば、移動平均線の短期が長期を抜いたのでエントリーした場合、移動平均線の短期が長期を下抜ければ、イグジットです。その時、トレンドが伸びて、長く続けば利益になるし、逆にトレンドが伸びず、エントリーした所からすぐにヘタレてしまったら損失になります。


 

あなたが買った株価から、何パーセント上げた所 を気にしているのは、あなただけ。

 

エントリーもイグジットも、自分の建値から何パーセントという決め方は宜しくありません。世の中の誰も、貴方の建値から何パーセントの値位置を気に掛けていないからです。


株価の値動きの要となるレートは、その株を買っている皆が注目して、気にしているレートです。決して、あなたが買った値位置から○パーセント上げたレートでも、貴方が買った所から幾ら幾ら下げた値位置でも無いのです。


エントリー、イグジットは、そのチャートを見ている大多数の人が気にして、注目しているテクニカルポイントにしないと、利益の効率化は望めません。皆が注目し、気にしているレートがどこかを、極めるためにもテクニカルを勉強しましょう。


エントリーイグジットのポイントは、その人のストラテジーによっても違います。たとえば一目均衡表でやる人であれば、遅行スパンの雲抜けからエントリーして、上位足の雲下限までをターゲットとするかもしれませんし、ボリンジャー派であれば、スクイーズからエクスパンションでエントリーし、イグジットは再びスクイーズかもしれません。SMAでやる人であれば、短期足が長期足をGCでエントリーし、DCで手仕舞いかもしれません。

とにかく、エントリーもイグジットも、自分の建値から何パーセントという決め方は宜しくありません。利益の効率化をはかるためにも、テクニカルを基準に決めるべきなのです。


 

自分の買った株価から何% ではなく、建値~損切りまでの値幅から、自分が建てられる株数を調節する。

 

そうして、テクニカル的な節目をエントリーイグジットのターゲットとして、まずは定めます。その後に、ご自分の資金から何枚の玉が建てられるかを、エントリーから損切までの値幅で計算して割り出します。

たとえば、貴方の資金が200万円だとして、リスクを5%まで取ると決めているとします。エントリー銘柄を日経225ETFとして、エントリーレートを、雲抜けの16000円とし、損切を雲割れの15500円と決めたとします。その場合、16000円から、15500円までの値幅は500円。取れるリスクは5%なので、資金200万だと一回のトレードで出せる損失は10万円までとなります。損切りまでの値幅は500円なので、100000÷500=200となります。貴方が、建てられる225ETFの株数は、そのディールにおいては、最高200株となります。


このように、パーセントで決めるべきなのは、損切りの位置で、利益確定は、利益>損失となるように、リスクリワード比率が良くなる値位置のエントリーを狙います。


リスクリワード比を考える。決めるべきは 損切りまでの値幅。

自分の買った株価から損切までの値幅<自分が買った株価から利食いまでの値幅


リスクリワード比率の良いエントリーとは、建値から目標株価までの値幅が、建値から損切り予定値位置までの値幅よりも大きいエントリーの事を言います。損は少なく利は多くの、損少利大を目指さないと、トータルでの儲けを狙うのは難しいです。リスクリワードの比率をまず良くします。リスクリワードの比率が悪くなるレートでは、エントリーせず、じっくり引き付けてチャンスを待ちましょう。指値注文やIFO注文、OCO注文などの自動注文を使うと便利でしょう。


リスクリワード比の良いエントリをまずして、その後、利益の方は節目までのレートとするか、あるいはオシレーターの反転まで伸ばせるだけ伸ばします。


 

バルサラの破産確率表に基づいて、取れる最大リスク%を決めよう。

 


自分が取るべきリスクを何%にするかは、バルサラの破産確率表に基づいて決めましょう。破産確率1%以下に抑えましょう。ギャンは10%のリスクを取ると言いますが、10%は取り過ぎなイメージです。エルダーの6%以内に抑えた方が良さそうです。表を添付しておきます。ペイオフレシオとは、損益率の事で 平均損益÷平均利益 で計算します。 



最後に、私のお勧め本を紹介します。

 

 

素人が基本的なチャートの見方や、株価情報の見方を学ぶのに最適な本です。辞書的に手元に置いて使いましょう。(キンドル版は見にくいので紙の本がお勧めです。)


  ・たった7日で株とチャートの達人になる! 改訂版  ダイヤモンド・ザイ編集部著 

  

  ・ド素人が読める株価チャートの本  福永博之著


     ・小次郎講師流 目標利益を安定的に狙い澄まして獲る 真・トレーダーズバイブル

   トレーダーになるためのルール作り  小次郎講師著 パンローリング社


※この記事は、2015年5月にヤフー知恵ノートに書いたもののコピーです。知恵ノート閉鎖に伴い、こちらへ移転しました。                                                                                                               

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