脱獄サラリーマンさんのブログ

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ドイツ銀行問題ってつまるところ何でしょう?

FOMCと日銀会合以降急にクローズアップされるようになった
ドイツ銀行問題。ドイツ銀行が巨額の債務を抱えて破綻寸前だとか
米司法省からの制裁金が払えないのではないかとか、色々と
言われております。
直近では米司法省の制裁金が54億ドルと少なくて済みそうだ
との観測からリスクオン要因とされています。が、本当にこれで
解決するのでしょうか?ほんの少しだけ調べてみました。(誤り・
追記があればご指摘下さい)

ドイツ銀行問題については先ずドイツ銀行が破綻危機となっている事と
米司法省への制裁金支払いとは分けて考えるべき問題のようです。

先週話題となったドイツ銀行への制裁金についてはアメリカ不動産への
不正融資に対する米司法局から求められているものです。これはモルガン
スタンレーやゴールドマンサックスも支払いをしているようです。

一方で本件の本質的な問題は①ドイツ銀行が75兆ドル(ドイツGDP
の25倍)ものデリバティブ債を保有しているとされており、大きな
損失リスクを抱えている、②ゼロ金利政策により銀行業としての収益力
が落ちている事ではないかと思います。

米司法局への制裁金支払いが破綻の引き金を引くのではないかという事
で市場は大騒ぎとなり、制裁金減額でやれやれセーフとなっているものの
制裁金が減額されたもドイツ銀行の財務体質の悪さ・収益力の低さは
何ら変わらない訳ですから、この問題は引き続き大荒れ相場への大きな
火種の一つであり続けることになりそうです。

さしあたっての対策としてはユーロをロングしない、という程度でしょうか。
もしも破綻となればおそらく全ての株が暴落する事になるので、銀行株を
敬遠するなんて生温い策ではダメな気がします。

以上


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