まはいさんのブログ

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長期投資の優位性 全174銘柄の取引記録検証

1999年9月10日に全日本空輸を買付けて始めた株式投資ですが、それから15年半で174銘柄に投資しました。
先週末に取引記録の集計算式を組みましたので、今回はその統計検証をします。

勝ち銘柄2016.2.26 ↓ クリックで拡大

負け銘柄2016.2.26 ↓ クリックで拡大

*印の銘柄は保有残高が有り、2/26終値で売却したと仮定して税効果計算しています。
銘柄別損益は次の算式で計算しています。
投資に当たって株主優待を考慮することもありますが、計算に株主優待は含めません。

銘柄別損益 = 売却損益 ー 取引手数料 + 配当金 ー 税金

銘柄数分布2016.2.26 ↓ クリックで拡大

5万円以下の利益の勝ち銘柄が88銘柄と突出しています。
全174銘柄の中央値(87位の値)は丸三証券の8,167円であり、中央値を頂点とした二項分布に近似したグラフ形状です。
株式投資は株価が騰がるか下がるかの二項試行(ベルヌーイ試行)の典型なので、二項分布に収斂するのは統計学的に当然の結果でしょう。

損益分布2016.2.26 ↓ クリックで拡大

65万円超の利益の勝ち銘柄が6銘柄ながら14,687,972円と突出しています。
二項試行(ベルヌーイ試行)が純粋な偶然のもとの試行ならば、どの区分の金額も同じになるはずです。
65万円超の区分を除けば、確率論の波動の範囲内です。
よって、確率論を超えた結果をもたらした銘柄は、174銘柄中の6銘柄のみと言えます。

長期投資と配当金
株式投資は株価が騰がるか下がるかの二項試行(ベルヌーイ試行)の典型なので、中央値を引揚げることが全体的な利益の源泉となります。

銘柄別損益 = 売却損益 ー 取引手数料 + 配当金 ー 税金

この算式を税抜きで考えると

二項試行(ベルヌーイ試行)の要因 ⇒ 売却損益
中央値の要因 ⇒ 配当金 ー 取引手数料

と分解できます。
つまり、長期保有すれば配当金が保有期間に応じて増え、頻繁に取引しないため取引手数料が少なくなり、二項分布の中央値がプラスになります。
つまり、配当金より取引手数料を低く抑えれば確率論的に株式投資で損しないと言えます。
長期投資は確率論的に損しないと言っても良いでしょう。
ただし、確率論的には配当金を超える利益も期待できません。

確率論を超える
以上の分析のとおり、15年半も頑張ってきましたが、取組んだ174銘柄のほとんどは確率論の手のひらの上で踊っていただけでした。
ただ、6銘柄だけ確率論を超える利益を挙げました。
私の15年半の株式投資歴は、174銘柄も数を撃って、ようやく6銘柄だけ仕留めたと言えます。
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