アルメイダ☆さんのブログ

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売買根拠として仕手筋(人気化)をうまく利用する

最初に断っておくが、この記事は仕手化を推奨するものでもないし、私は仕手化を第一の根拠として売買はしていない。しかし、この現象を理解し、投資判断の一つとして組み入れるのはとても良いと私は考えている。


という訳で今回はいわゆる仕手集団(仕手に近い買い煽りを推奨する団体、ブログ等も含む)の話。これに釣られるイナゴ(投機家)はまた別。

比較的短期の投資やデイトレであれば無視できない存在。それが仕手。それは需給に大きく関わっているからだ。

これが厄介なのは、根拠のない買い煽りによって、本来の株価が歪められてしまうから。常に株価は正常でなければならないとは私は言わないが、あまりにもノイズになり過ぎる。

特にファンダ派にとっては厄介な存在で、購入水準まで待っていたら仕手が入って急騰し買えなかった。または、所持している株が上がっていたので思惑通りと覆っていたら単なる仕手が入っていただけで、イナゴが去った後は急落してしまった等の経験はないだろうか?

更に私のように空売りもをする人にとっては厄介よりも更に脅威となりうる存在。それが仕手なのだ。


仕手と言えば最近逮捕されたK氏。または、数年前に有名だったY掲示板のミハイルジョーダン氏。またはビジネスとしてやっている投資顧問。例えば「イーキャピ○ル」「株マイ○ター」、「トレーダー○ブレインマーケット」「アル○ス投資顧問」それらが有名のようだ。

共通している手口としては、ファンダは無視して、材料を巧みに羅列しチャート等から勝手に目標価格を設定してイナゴを誘導するやり口だ。たまにファンダに触れている事もあるが、材料の根拠となれば何でも羅列していくというだけだ。

これらに狙われたら、悲しい事に高確率でボラリティーが上昇しそして本当に株価が上昇する事が多い。それは株価の上昇するか否かはボラリティーと関係があるからである。つまり注目さえされてしまえば上昇する可能性が高いのである。ぶっちゃけ、ツイッターやブログで有名な方がもっともらしい説明で買い煽ればボラリティーの上昇が期待できるので仕手集団と似たような事が出来てしまうのだが。


そこで、ファンダ派や私のように鞘抜きをする人は仕手をどう向き合えば良いかという話になる。


まず、投資期間によって考えが変わるかもしれない。例えば5年以上の投資スパンであれば、仕手という存在を気にしなくても、人気化してるかどうかぐらいなら雰囲気でわかると思う。また長い目で見ればイナゴが去れば株価は落ち着くのでそこまで気にしなくてもよいかもしれない。

そして、次に時価総額が低い銘柄が仕手に狙われやすい。時価総額が金融知識が豊富な投資機関や投資家が多く参入しているので大暴騰や大暴落になりにくい。

なので、長期投資家でかつ時価総額が大きい銘柄に投資している人はあまり気にしなくても良いかもしれない。

気にした方が良いのは小型株かつファンダ分析投資をしている方。そして半年や1年くらいのスパンで投資する人。これらの人は仕手の存在は無視できない。人気化しているかどうかだけでなく仕手化しているどうかを調べた方が良い。ちなみに人気化と仕手化は違うものだ。人気化は幅広い個人投資家や機関投資家、投信等の需給がある状態を指す。仕手化はほぼイナゴ(短期売買者)のみがが寄ってきている状態を指す。

では早速だが仕手が入っているかどうかの見分け方。これは実は簡単だ。少しの努力で見分ける事が出来る。


1)2chやY掲示板の個別銘柄板をチェックする。

日付順で遡っていき、株価が急騰したタイミングでいつもは閑散としているスレッドが突如として大量の書き込みと共に怪しげな買い煽り文があれば、まず怪しいと思った方がいい。単なる人気化という場合は、書き込み内容を見れば見分ける事が出来る。例えば、「底打ちした」「筋が集めている」「以前、急騰した○○のような株になる」等の根拠の無い書き込みは怪しい。勿論、仕手筋とは関係なく、イナゴが似たような事を書いていることが多いので慣れが必要だが。


2)グーグル等で「銘柄名 仕手」「銘柄名 (投資顧問の名前)」等で直接検索する。

影響力がある投資顧問が推奨する銘柄はボラが高まりやすい。特に小型株を空売りする際には調べた方がいい。直近で狙いの銘柄が推奨されていた場合は気を付けるべき。回避するかどうかは時と場合による。

私はやっていないがマメな人は、無料の投資顧問にフリーメールを使って入会してメルマガを貰うという事も良いかもしれない。勿論それに乗せられて売買するのではなく、仕手筋が入っているか否かという根拠に使うのだ。


3)テクニカル分析で主に投資している有名人のブログやツイッターをチェックする。

まあこれらが仕手筋かというと違うと思う。だけど人気化には一役買っている。有名人の推奨にはボラに影響がある。一人一人探すのは大変なので、どこか纏められて見れる場所でこらら有名人の推奨している銘柄が挙がっていないかどうかだけでもチェックした方がいい。

また重要なこととして、その有名人が普段から勝っているか、負けているかは把握した方ががいい。負けている人と買っている人の推奨する銘柄ではインパクトが違う。

そして、その有名人の資金量を把握する事。巨大な資金を運用しているならば彼らが動けばものすごいボラになる。


4)簡単な方法として銘柄ランキングを使用する。

仕手とはまた違うのだが、イナゴが集まっているかどうかは銘柄の人気ランキングを見ればわかる。Y掲示板でもいいし、みん株でも良いかもしれない。



さて、ここまで書いてきて。私は感情ではたまに仕手にやられているので良い印象は無い。しかし、彼らも商売でやっているし存在を否定するつもりは無い。そして仕手に群がるイナゴの存在も否定するつもりもない。彼らがまったく居なくなってしまうと、板は機械的な注文ばかりになってしまい、ボラリティーの低下に繋がる。つまり私自身が注文が出しずらくなるという弊害もあるからだ。

なので、彼らとはうまく付き合っていくのが寛容だと考える。


簡単に言えば、ある銘柄を買いたいと思っていたら仕手化しているか調べる。仕手化していなければ購入する。仕手化しているならば、イナゴが過ぎ去ってボラリティーが下がったタイミングで購入を考えるのが良いだろう。

そして、銘柄を手放すタイミングとして仕手が入っているかどうかを考慮する。これは結構使えるテクニックだと私は思っている。仕手が入ってボラが高まったタイミングで売るのがいい。その後、確実に下がるという保証は無い。しかしイナゴが去った後にボラが低下したタイミングで株価とファンダ分析をした理論株価を見比べ、まだ投資対象なら再び購入すれば良い。銘柄はたくさんあるのだから態々、割安では無くなった銘柄に拘る必要は無いだろう。


そして上級編としては仕手の入った株を空売りするというテクニックがある。ただ、これはあまりお勧め出来ない。仮に逆にいった場合の損失額は大きなものとなるからだ。

過去の銘柄では具体的なものとして、有名なk氏銘柄の新日本理化がある。私も空売りしていて一時は大きなマイナスだったが、結果は仕手化が落ち着くまで耐えて利益を出した。

そういえば、去年の私の弄った銘柄だと三陽商会がそうだった。いや、実際に影響があったのかどうかは定かではない。仕手規模としては小さいからだ。だが、私は意味不明に急騰していく三陽商会と仕手との関連を常に調べていて、アル○ス投資顧問が推奨していたのを発見していた。当時はこいつらの目標株価等の書き込みが憎くてたまらなかった(笑)。

しかも本当にその通りに動き、目標株価に到達後に下落していったので、憎さはあったのだが感心したのを覚えている。


チャートや当時の状況を振り返る記事を書ければ良いのだけど、文章が長くなるので、今回はここまで。

機会があれば別記事で書きたいと思う。

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