三時のさんぽさんのブログ

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利上げと米国市場のアノマリー

厳密にはまだなのかもしれないけど気分はすっかり弱気相場な米国市場。YTDのリターンがプラスなのは公共株セクターのみという惨状だし、ネットには「もっと下がる、まだまだ下がる」みたいな記事ばかり。「米国経済はリセッションから程遠い。市場は過剰反応」という記事もなかにはあるのだけれど、「そんなこと言っても騙されないぞ」みたいなコメントの嵐に見舞われている。

今の時期、「これから上がるよ、なーに、年末には+10%さ!」などと言おうものなら頭がおかしい人扱いされてしまう。「今の経済はおかしい、中銀の施策は間違っている」みたいなことを言う人のほうが頭が良さそうに見えるもの。

でもたぶん、どちらも同じくらい正しく、同じくらい間違っている、ような気がする。人間、先のことはわからないのだから。

そういうときに投資家が頼るのがアノマリー。先のことが分からないから歴史を振り返ろうというわけ。そういうことができる米国がまた羨ましかったりする。

実は、FRBが初回の利上げを行うときは、おしなべてリターンが良くないという芳しくないアノマリーがある。それによると、利上げを行ってから250日間はだいたいフラット(平均リターン2.6%)で、500日が過ぎると元通りになるそうな。そしてエネルギーセクターと素材セクターは他よりややマシなのだそうな。インフレ期待やらなにやらが関係しているのか知らないけれど、今のところその通りに事が進みそうな様子(でもあれ?原油価格が...)。

このアノマリーにどんな意味があるのかは全然わかりません。でも、新興国経済が今ほどの意味を持つよりずっと前からそうなっているので、もしかしたら原油やその他の資源の価格が上昇している理由も(需給がとか新興国経済がとか関係なく)全部そこにあるのかもしれないなどと思ったりもしています。

下記を参考にしました。CNBCの記事なので信憑性は分かりませんけど、1955年からこれまでのリセッションの一覧が載っていたりします。エネルギーと素材セクターの話は別のどこかで読みました。どこだったか思い出したらリンクを貼ります:
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