TAROSSAさんのブログ
パナソニックが船舶・鉱山機械向け米衛星通信を数百億円で買収
パナソニックは、米国の中堅衛星通信サービス会社であるITCグローバル社(テキサス州)を買収するそうです。
ITCグローバルは船舶や鉱山機械向けに通信サービスを提供しており、年間売上高は100億円弱で、買収額は数百億円規模のようです。
パナソニックは民間航空機向けに通信サービスを手掛けており、買収により衛星通信事業を安定収益源に育てたい考えのようです。
ITCグローバルは2001年創業の新興企業で従業員数は約200人、米国のほかスイスやオーストラリアに拠点を持つそうです。
衛星運営会社と契約し、現在は世界70カ国で船舶や鉱山機械など向けに通信事業を展開しているそうです。
商船向けなら遠隔地でも電話のほか、メールや運航情報など様々なデータのやりとりができ、鉱山機械向けでは資源開発会社が稼働状況などのデータを把握できるそうです。
パナソニックは創業者など既存株主からITCグローバルの全株式を取得しますが、買収の完了時期は明らかにしていないようです。
買収後も独立した子会社として運営し、現在の経営陣は続投するそうです。
パナソニックは米子会社のパナソニックアビオニクス(カリフォルニア州)を通じ、民間航空機向けの衛星通信サービスを展開しており、航空機内で映画などを楽しめるエンターテインメントシステムでも8割弱の世界シェアを持つとのことです。
今後は次世代の衛星通信網を使い、従来以上に高速かつ大容量でデータをやりとりできる航空機向け通信サービスも準備しているそうです。
パナソニックは企業向けビジネスの強化を成長分野の柱に据えており、ITCグローバル買収では船舶や鉱山機械など従来取引の乏しかった企業との関係を構築する考えのようです。
年間売上高が100億円弱の会社を数百億円規模で買収するんですね。
高い買い物にならなければいいですね。
6752:1,527.5円
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パナHD(6752)