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その⑨「株式投資で失敗する原因と対策⑤」リスクヘッジ他

第9回「株式投資で失敗する原因と対策⑤」資金配分とリスクヘッジ


株価は時折急激に変動します。

中でも金融不安、天変地異、地政学的リスク(テロや戦争)などは世界的な暴落の引き金となり

景気の動向や為替、原油価格、原材料価格、災害、疾病(主に伝染病)、公害、経済政策

地価、流行の変化なども株価に影響を与えます。

 

ですから常に相場の急変を考慮し、余裕のある資金配分を行う必要があります。

例えば株価が暴落した時に手持ち資金を目一杯投入していると

大きな損失を被るだけでなく、絶好の買い場を逃すことになってしまいます。


また暴落の原因が金融不安以外の場合は短期で利鞘を稼ぐ絶好のチャンスになることも多いので
その時手元に資金が残っていなければ

一気に反転・上昇して行く株価を指を咥えて眺めているしかありません。

いざという時のために予備の資金を確保して置けば、有事に大きなチャンスを掴むことが可能です。

また特定の銘柄に集中投資するとリスクが高まるとして、多くの教科書は分散投資を勧めていますが
分散したからといって良い結果が得られる訳ではありません。

投資は基本的にハイリスク・ハイリターン、ローリスク・ローリターンですから

チャンスに大きな利益を目指す場合はリスクヘッジが重要になります。


次にリスクを回避する方法について考えてみます。

市場を跨ぐ分散投資

株と債券の様に逆の値動きをするものに分散投資する

株とGoldの様に異なる値動きをするものに分散投資する


銘柄の分散という観点では

内需株と外需株の組み合わせ

国際優良株(or大型株)と新興株(or小型株)の組み合わせ

 

その他の方法
ロスカット(最も簡単且つ確実な方法です)
つまり損切りラインを割ったら無条件に売ることです。
この場合、ある程度の損失は免れませんが

致命的な損失を被るより、余力を残して撤退する方が正しい選択という考え方です。

先物やオプションでヘッジする
リスクヘッジには良く用いられる方法で、
NK225miniでのヘッジは私も時々活用しています。

銘柄を買わずにセクターを買う
同じセクターから複数の銘柄を選んで買うと、一銘柄だけ選択するよりリスクが低下します。
無論人気のあるセクターを選ぶことは言うまでもありませんが

同じセクター内でも、既に買われ過ぎている銘柄もあれば出遅れている銘柄もあります。

つまり上昇の余地が小さい銘柄を大きい銘柄でヘッジしようという考え方です。
但し反対売買をしないので、相場全体が下落した時はリスク回避になりません。

両建て(つなぎ売り)
株価の方向性がはっきりするまで、現物を買うと同時に空売りを掛ける方法です。
株価が上昇基調になれば空売りを外し、下落基調が鮮明になれば現物の方を売ります。
サヤ取りに類似していますが、この場合株価の方向性を見誤るとリスクヘッジになりません。
マーケットニュートラル(サヤ取り)
買い建てる金額と売り建てる金額を拮抗させてリスクを回避を図る方法で

ヘッジファンドがよく用いる手法です。
例えば同じセクター内で割高と思われる銘柄(群)を売り

割安と思われる銘柄(群)を買う訳ですから
買う銘柄群と売る銘柄群の見極めが急所で、個人には難しい手法だと思います。

リスクヘッジは投資家にとって唯一の防衛手段ですが
金融不安などで地合いが極めて不安定な時期以外は案外疎かになりがちです。


ロスカットが確実に出来る人はまだ良いのですが

それでも損切りばかりしていては投資をする意味がありません。
そこで投資効果とリスクヘッジを考慮した資金配分(資金管理)が必要になる訳です。

 

因みに私の場合はかなりメリハリを付けた分散投資をしています。
例えば一年間の成果を振り返った時に、勝率は5割を大きく下回っているにも関わらず

年間収支はプラスだったという経験はありませんか?

私は下手クソなので何度も経験しています。

勝率が2割、3割でも収支がプラスになるのは特定の銘柄で大きな利益を得るからですが

その様な銘柄は多くの場合、株価の上昇にかなりの自信があり

一時的に含み損を抱えてもナンピンや買い下がりを行い、資金の7~8割を注ぎ込んでいます。

 

無論株価に絶対は有りませんが、自分の得意分野や興味のある分野に投資をする時は

事前調査の精度が自ずと高くなるのだと思います。

 

投資はハイリスク・ハイリターンまたはローリスク・ローリターンという側面を持っていますから

リスクを何処まで許容し、利益を何処まで追求するかによって資金配分は異なります。

しかし多少メリハリを付けなければ、なかなか利益に繋がらないのも事実です。

 

この様に資金配分はリターン目標とリスク許容度を天秤にかけて決定する訳ですが

投資額はあくまで資金総額の50%~60%以内に止めておくのが賢明です。

また個人投資家の中には買い一辺倒、或いは売り専門という方も居られると思いますが

一方通行の人ほど、是非リスクヘッジの重要性を見直して欲しいと思います。


2件のコメントがあります
  • イメージ
    かわうそくんさん
    2014/10/7 22:01
    こんばんは。

    先物やオプションでヘッジする
    リスクヘッジには良く用いられる方法で、
    NK225miniでのヘッジは私も時々活用しています。

    NK225mini 口座は、簡単に作れるんですか?
  • イメージ
    kabukabumanさん
    2014/10/7 22:21

    こんばんは!


    NKminiは取引されている証券会社で先物口座を開設されればOKです。


    レバレッジは100倍なので先物の10分の1ですね。

    約定価格は5円単位で出来高も多いですから人気も高い様です。

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