バラの会さんのブログ

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宝石・貴金属小売市場規模推移

   
                                        

 

宝飾品市場、貴金属相場ともに堅調 富裕層下支えで、好循環続く
 好調な宝飾品市場と、堅調に推移する貴金属相場。これらに支えられ、家庭で眠る貴金属のリサイクルも活気づいている。

 矢野経済研究所は2月26日、国内宝飾品市場について調査を実施し、2013年の市場規模と、2018年までの予測値を発表した。調査対象は宝石専門店チェーンのほか、百貨店や時計宝石店などの異業種宝飾参入企業やインポートジュエリーブランド企業など。調査期間は2013年1月~12月。

 発表によると、2013年の国内宝飾品小売市場規模は9,617億円で、前年比105.6%の大幅なプラス成長だった。海外ブランド品や大粒のダイヤモンド商品などが好調で、特に富裕層を中心に百貨店の外商や宝飾問屋の催事ルートを経由した、高額なジュエリーの販売が活況だった。

 気になるのは、消費税増税後の市場規模の推移。矢野経済研究所によると、2014年は前年比100.8%の9,692億円、2015年は同99.1%の9,605億円と2度の消費税率引き上げを挟んで横ばいで推移するものの、2018年には1兆円規模まで回復すると予測。富裕層を中心にした旺盛な消費意欲が、市場を下支えすると見込まれている。



 一方、好調な国内宝飾品市場の裏で、宝飾品のリサイクル市場も活況を呈しているようだ。

 田中貴金属が2月4日に発表した、2013年の貴金属ジュエリーリサイクルシステムの買い取り実績によると、2013年1月から12月の1年間で、同社が買い取った金は約3.9トン、プラチナは約0.6トン、銀は約2.3トンに達した。この量は、金鉱石に換算すると約55.9万トン、プラチナ鉱石では約12.1万トンに匹敵する。

 金の国内価格は、円高修正や日銀による金融緩和政策により、2013年上期には1グラムあたり5,084円まで上昇した。下期に価格を落としたものの、年間の平均価格は1グラムあたり4,453円となり、2012年を100円以上上回った。また、プラチナの年間の平均価格は1グラムあたり4,740円で、2012年を700円近く上回った。

 宝飾品や貴金属のリサイクル市場は好調なようだ。今後も好循環が続くのかその動向に注目が集まる。
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