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ソフトバンク、優先株発行へ・東証種類株制度上場1号にも


ソフトバンクは議決権がない代わりに、普通株より配当の多い優先株(無議決権株)を発行する準備に入った。同社の株主は個人の比率が高く、配当を好む傾向が強いことに配慮した。個人株主を呼び込むとともに、資金調達手段を多様化する狙い。東京証券取引所が今夏にも新たに整備する種類株制度の上場第1号となる可能性もある。

 ソフトバンクは8日の取締役会で優先株の発行を可能にする定款の変更案を決めた。6月下旬の定時株主総会に諮り、正式決定する見通し。発行の際は既存株主に一定比率を割り当てる形にする予定。発行時期や規模は市場環境などを見極めたうえで詰める。上場後は幅広い株主を呼び込めるとみている。

 2007年3月末で同社の個人株主は約38万人で発行済み株式数の約64%を占める。昨年実施した調査では、収益基盤の拡大による成長性への期待が大きい半面、配当には回答者の約8割が不満を示した。優先株なら、株主は議決権がなく経営への影響力を行使できないが、より多くの配当を手にすることができる。

 東証は今夏にも発行企業に対する株主保護策の策定・開示の義務づけを柱とする種類株に関する上場規則を整備する。優先株は伊藤園が昨年9月に上場しているが、あくまで例外的な措置。少数株主となる優先株の保有者を保護するためのルールを整備したうえで上場を促し、新たな市場の発展につなげる考えだ。

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