高騰を続けている仕手株に関しては
NET上にさりげない買い煽りが出現すると相場の終わりが近いというのが一般論ですが
たまたま面白い事例を見つけたのでご紹介して置きます。
銘柄は4064日本カーバイド工業で、5月下旬の株価400円から7月8日の794円まで上昇を続けました。
同社株はK氏関連という噂が流れたこともあり、連日大きな出来高を伴って上昇しましたが
売り抜けの仕掛けはまず同氏が代表を務めると言われる仕手集団「時々の鐘の音」のHPにありました。
ここに書かれた7/8付けの文章は、如何にも思わせぶりに日本カーバイト工業を指しています。
そして同社の株価は7/8の寄り後間もなく天井を打ちその後急落しているのです。
さらにもう一つ別のHP上には日本カーバイト工業を名指しした上で
来週からK氏再始動と書かれていますが
このHPは同社株が急落する前日の7/7に更新されたものです。
つまりこれも翌日売り抜けるための仕掛けで、来週から本格始動などと書かれると
ついつい騙されて買いたくなる悪質な買い煽りです。
実際にK氏が絡んでいたかどうかは別にして
仕手集団は常に三流投資顧問や仕手株ブログの主宰者などと結託し巧みに罠を仕掛けて来ます。
今回の事例に気付いたのは、たまたま「時々の鐘の音」のHPを覗いたのがきっかけですが
参考までに監視してみようと考え、序でに20%余り下落した7/16に買いのpicks予想をしてみました。
しかしその後も株価はジリ貧で7/22にpicks予想を取り消しましたが、予想中の下落率は14.47%でした。
以前仕手筋の手口をお話しした時にNET上の買い煽りが売り抜けの合図だと書きましたが
偶然具体例を見つけたので参考までに紹介させて頂きました。