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西武HDの再上場めぐりガチバトル! 

 米投資会社がTOB実施へ

 西武ホールディングス(HD)と筆頭株主の米投資会社サーベラスがガチンコの様相だ。西武HDの再上場の際の株式価格が「安すぎる」などとサーベラスが猛反発。株式公開買い付け(TOB)を実施して持ち株比率を引き上げるとぶち上げた。サーベラスのTOBが成功しそうな観測もあり、注目が集まっている。


 

 したたかな外資が復活だ。サーベラスは11日、西武HD株式を追加取得するためにTOBを実施すると発表。現在、議決権ベースの約32%を保有しているが、最大36・44%への引き上げを目指す。

 

 持ち株比率が3分の1を超えれば、会社の目的や組織に関する定款変更、合併などの重要事項について株主総会で拒否権を行使でき、発言力は一層強まることになる。

 

 サーベラスが買い付けを予定する西武HDの普通株式価格は1株1400円(12日~4月23日まで)。買い増す株式数が最大4%と少ないことから、TOBが「成功するのでは」(市場関係者)との見方がある。

 

 これまでサーベラスは、西武HDが計画している東京証券取引所への再上場で売り出し価格が不当に低く設定されると主張し、現経営陣と対立を深めてきた。

 

 このため、西武HDの6月の株主総会で、元金融庁長官の五味広文氏のほか、商船三井社長や旧日本郵政公社の総裁を務めた生田正治氏らを取締役に選任することも提案し、役員の入れ替えを迫る予定でいる。

 

 ただ、企業価値向上に固執するサーベラスの姿勢はかなり強引で、これまで(1)西武多摩川線や同秩父線の不採算路線の廃止(2)プリンスホテルのサービス料を現行の10%から20%に上げる(3)西武ライオンズの売却を含めた採算性の向上-などを提案しては、西武HDを揺さぶってきた。

 

 TOBで勢いを増し、株主総会で委任状争奪戦(プロキシー・ファイト)を展開するとの観測も流れるサーベラス。事態はどう推移するのか。

 

 金融ジャーナリストの森岡英樹氏は「サーベラスの目的は株価を高めに設定し、高値で売り抜けたいだけ。決して西武HDが展開する鉄道など顧客の立場を考えているわけではない。

 

 焦点は株主総会でのプロキシー・ファイトになる。ただ、主力銀行のみずほコーポレート銀などが支えれば切り抜けられるだろう」と話している。

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