12週連続上昇したのは54年ぶり
1958年12月から59年4月にかけ17週連続で続いた上昇に次ぐ54年ぶりの大記録
と言ってもそんな昔に生まれてなかったと言う人も多いだろうけど^^;
その昔「岩戸景気」と呼ばれた株高の好景気があった。
読んで字の如く「天岩戸(あまのいわと)」=天照大神がお隠れになった洞窟の岩の戸、を開いて以来の好景気だった。
現在の株高はそれに匹敵している。
だが違いがある。
当時は世の中みんなが好景気を享受できていた。
今はどうだ?安倍発言と次々打ち出す政策に対する期待値の方が大きい。
輸出企業は円安によって採算は向上しているが、その他の業種はそうでもない。
中小零細企業は相次ぐ単価切り下げに苦しんでいるし、ガソリン高や食料価格が値上がりを始め、所得の減少、各種所得控除の廃止、復興税の負担、年金支給額引き下げ、8%消費税導入寸前、など一般国民の生活不安は高まっている。
それなのに株が異常高をするのはなぜか?
金融緩和による過剰流動性が真っ先に挙げられる。
次は政策期待だ。
現在の相場は、投機集団が大暴れしていると言ってもあながち間違いとは言えない。
集まった資金があっちの株に向かえばその株が急騰し抜けたら急落。
今度はこっちの株に向かえばこっちの株が急騰し抜けたら急落。
上がればストップ高で逃げたらストップ安が、いたるところで繰り広げられている。
株をやっている人の評価損率を見たら「全員が儲かっている」指標が出たりする。
毎日がお祭り騒ぎになっている。
市場参加者は祭りに酔いしれ、お祝い酒に酔いしれ、やがて警戒心が薄れ今の状況が普通なのだと思い始める。
昭和の終わり頃に起きた「バブル相場」と似通っている。
昨夜の金曜日は投機筋が大暴れすると予想していたが、まさしくその通りになった。
ユーロが異常な上昇を見せ、連れられてドルも乱高下、一晩でドルが1円以上も急騰した。
あれ程騒がれた南欧債務問題。
最近ギリシャの「ギ」の字もスペインの「ス」の字も聞いた事がない。
世界中から危機が雲散霧消したのだろうか。
危篤と言われたギリシャが、今ではマラソンの競技に出場して走っているのだろうか?
ギリシャ国民もスペイン国民も高失業率と生活苦にあえいでいると聞いているのだが......
なにもかもが狂い始め、投機筋が金に物言わせ相場を操縦する狂乱株価。
潰れかけの低位株が急騰ストップ高をするバクチ相場。
結果がどうなったかは過去が歴史が如実に示している。