台風並みの爆弾低気圧の影響で、日本列島の広い範囲で強い風が吹き、死者も出ています。また、これまで少なくとも21人のけが人が出ています。
島根県・出雲市内にあるショッピングセンターの駐車場。ここで強い風にあおられて巨大な看板が落ち、近くにいた12歳の女の子を直撃しました。女の子はすぐに病院に運ばれましたが、重傷です。
一方、午後1時頃、富山県富山市にある堀井富雄さん(81)の自宅では、強風の影響で自宅の庭にあったスチール製の物置が倒壊し、堀井さんが下敷きになりました。堀井さんはその後、死亡が確認されています。
また、午後3時半ごろ、香川県三豊市で「倉庫が倒壊し、女性が下敷きになった」と消防に通報がありました。女性は消防の救助隊によって救出されましたが、死亡が確認されたということです。
さらに、愛知県刈谷市のグラウンドでは陸上部の監督をしている48歳の男性が、強風で倒れてきた野球用防護ネットの下敷きになりました。防護ネットは高さ、およそ2.5メートル、幅、およそ8メートルで男性は腰の骨を折る重傷です。
一方、鳥取市では建築業の55歳の男性が風で飛ばされた建築資材を片付けていたところ、強風にあおられて転倒し、頭を打つ軽いけがをしました。
広島県のゴルフ練習場では、幅40メートルある打ちっぱなしの練習場の屋根が倒れ、併設されていた事務所が倒壊しました。事務所内で作業をしていた64歳の女性従業員が手首の骨を折る重傷で、外で灯油を運んでいた60代の男性も腰を打って軽いけがをしました。
強風の影響で富山市や砺波市などでトラックが横転する事故も相次いでいて、日本道路交通情報センターでは首都圏でも同様の事故が起きる可能性があるとみて、注意を呼びかけています。
(03日18:43)