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根本から考える(6) -水の惑星が水不足?-

3月3日のエントリー「根本から考える(5) -エネルギーから食料不足、人口過剰問題へ-」で食料不足の要因の一つに水不足をあげました。今回は地球規模の水不足問題を根本から考えます。


 我々の住んでいる地球は「水の惑星」と言われているとおり、水が大量にある星であることは間違いありません。早い話が、海は陸地の倍以上の広さがあるのですから。だったら、地球上の水の実態はどんなことなっているのでしょうか? 調べてみました。


1 地球上の水はどこにある?
 ・ 地球上にある全ての水 約13.85億立方km
 ・ 海水など  約13.49億立方km(97.4%) ← ほとんどが海にある塩水です。
 ・ 淡水  約3600万立方km(2.6%) ← 淡水はこれだけ!

2 淡水のうち人間が使えるのは?
 ・ 氷河 約2750万立法km(淡水の76%)
 ・ 地下水 約820万立方km(淡水の22.8%)
 ・ 河川、湖沼の水 17万8700立法km(淡水の0.8%)  ←人間が使える水はたったこれだけなんです。地球上の全水量のわずかに0.01%です。

 水の惑星に住んでいながら、全ての水のわずかに0.01%しか人間は使えないのですね。
 その水は広い海から毎日大量に蒸発している。その大半は雨となって海に降り注ぎますが、一部は水蒸気のまま陸上の大気中に運ばれ、そこで陸上で蒸発した水分と合わさって、雨(一部は雪)となって陸に降ります。陸に降った雨は河川となって海に戻って、ありがたいことに循環しています。この凄い量の循環水のごくごく一部、おこぼれぐらいしか人間は利用できないことがおおよそ理解できました。

 それで、わが国でも昔から水田に引く水争いは絶えなかったし、今も「水利権」として、水の使用権が農民に残されているのでした。
 わが国のように地球上で最も湿った地域に位置していれば、降雨量が多いので水不足はそれほど顕在化していませんが、他の国々では大変らしい。そして結局のところ、水不足が灌漑用水不足をまねき、食料不足に直結しているのですね。

 中国、インド、米国の三カ国の合計穀物生産量は世界の約半分ですが、この三カ国以外の穀物生産国も含めてほとんどの国で収穫量を増やそうと灌漑用の井戸を掘った。水がでなくなると、なおも深い井戸を掘った。その無結果、世界の20の国々で、地下水位が低下して、井戸が枯れつつある状況になっている。日本人は地下水は降雨によって定期的に補給されると考え勝ちですが、米国やサウジアラビアや中国の帯水層は化石帯水層といって大昔に蓄えられたもので、雨水で涵養されないので、水を汲み上げてしまうと灌漑ができなくなる性質を持つ。そして今や、水不足のために灌漑面積がすでに減り始めて、世界的な食料不足の時代が眼前に見えてきたというわけです。


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登録日時:2012/03/07(21:37)

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