投資(金融)、生産、消費は、経済を動かす歯車です(個人に置き換えると運用・仕事・遊び)。
どれが欠けても、どれかに偏っても経済は上手く回らない(人生も上手く回らない)。 社会も個人も豊かにならない。
この3つが最適に配分される時に、経済は最も上手く回り、成長率は最大に伸び、人々は最も豊かになっていきます。
で、デフレ状態(不景気)では、お金は動かなくなり(良い投資案件が無くなる)、ヒトは動け無くなり(転職困難)、消費は萎縮する。 つまり、流動性が無くなるので、投資・生産・消費は最適配分になり得ない。
一方、バブルでは、流動性は高まる反面、高まりすぎるゆえ、費用対効果(=収益率=リターン)の低いところ、リスクの高いところ、、つまり、シャープレシオ(=リターン/リスク)の低いところにも投資・生産が集中し、最適配分から外れる。 消費も割高買いの乱発となり、最適配分でなくなる。 これが投資・生産の最適配分外れを一層助長する。
これらがバブル崩壊時に顕在化すると、過剰投資(不良債権)・過剰生産・過剰雇用・過剰在庫として一気に表出します。
とどのつまりは、最適配分に近づく適度な流動性を保つことが、経済上ベストということになります。 これが、適度な流動性=適度なインフレ=インフレターゲット、がベストたる所以。
適度なインフレ、適度な物価上昇率こそ、最大の所得(賃金+投資収益)上昇率を保証するのです。
なので、適度なインフレ(概ね数%の物価上昇率)になるように、通貨発行増大率を調整することが経済政策のコアになります。
日銀のデフレ政策が如何にお馬鹿か、中国の過剰通貨安固定政策(バブリー政策)が如何にお馬鹿か、、、良く分かりますよね。
ただし、中国の場合、デフレ政策の日本から技術を吸い取れるので、バブリー政策を軟着陸出来る可能性がある(安値品生産は内陸シフト、沿海部は盗んだ高技術品にシフトで沿海部のバブリーを吸収出来る。過剰投資の内陸シフト、沿海部の実質賃金上昇でバブルを吸収出来る)。
こうして中国の軍事大国化、日本の防衛力弱体化は更に進む。
日銀のデフレ政策が如何にお馬鹿か分かりますね。