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CFTC、主要先物ポジション状況-12月13日現在

商品先物取引委員会(CFTC)が発表するシカゴIMM先物市場での主要な先物のみのポジション状況は、12月13日現在で以下のとおり。通貨、ネット・ポジション、前週比の順で表記している。

※通貨、ネット・ポジション、前週比

円 +35,600 -2,671
円はロングが縮小。ドル円は77円後半を中心とした小動きが継続。ECB理事会やEU首脳会合をこなしながら、リスク回避姿勢が強まったことによるドル買い・円買いの動きに挟まれる格好で、足元のレンジ内で方向感に欠けた。77.13円を安値に終盤に78.02円まで上昇したものの小動きの域を脱しなかった。

ユーロ -116,457 -20,643
ユーロはショートが拡大。ユーロドルはECB理事会での流動性拡大措置を好感して1.3460ドルまで上昇するも、ドラギ総裁によるECBの国債購入拡大否定やEU首脳会合での合意をめぐる対立を嫌気して売り優勢に。サミットの合意事項がいったんは評価される格好となったが、格付け各社が見通し変更には不十分との見解を示したことで下げ足を早め、FOMCで量的緩和措置が示されなかったことを失望した株価の急落も相まって1.3009ドルまで大幅下落した。

ポンド -39,509 +4,051
ポンドはショートが縮小。総じて好感される内容となった英経済指標や、G20がIMF経由での欧州支援を検討しているとの報道、中国人民銀行の外貨準備運用の新機関設立の話題を背景にポンドドルは1.57ドル半ばまで上昇した。ただ、欧州危機をテーマにしたリスク回避の高まりを受けて失速すると、対ユーロでの上昇が支えとなるも1.54ドル半ばまで反落した。

加ドル -13,385 +6,786
加ドルはショートが縮小。加ドルは大幅反落。ECB総裁による国債購入拡大観測の否定や、格付け各社の欧州に対するネガティブな見解を受けたリスク回避姿勢に押される展開。原油相場の伸び悩みや金価格の下落が資源国通貨としての加ドルの上値を抑える要因にもなり、ドル/加ドルは1.0350加ドルまで対ドルで下落した。

スイスフラン -10,481 +677
スイスフラン(CHF)はショートが縮小。欧州のソブリン危機を意識したリスク回避に加え、スイス国立銀行(SNB)によるCHF安誘導措置への思惑も根強く、ドルCHFは0.9480CHFまで大きくCHF安が進んだ。一方で欧州危機を懸念してユーロが大幅安となったことから、ユーロCHFでは小幅ながらCHFが強含む格好となった。

豪ドル +34,429 +4,605
豪ドルはロングが拡大。リスク回避姿勢の高まりや世界的な株価の下落、豪雇用指標や貿易統計の悪化を受けて豪ドル/ドルは反落した。経済的につながりの強い中国のさえない指標結果も重しとなると、終盤には一時パリティ(等価)を割り込み0.9981ドルまで下落した。

NZドル +5,383 +1,526
NZドルはロングが拡大。序盤はECB理事会での流動性拡大措置やサミットの合意事項を好感したドル売りの流れを後押しに0.78ドル後半まで上昇したものの、他通貨同様にリスク回避の流れを受けて0.75ドル半ばまで反落した。

メキシコ・ペソ -22,894 -2,032
メキシコ・ペソはショートが拡大。メキシコ・ペソ・ロングは2010年12月7日に6万枚割れまで縮小した後は13万枚まで増加。その後は再びロングを減少させ、ショートに転じた。

原油 +149,303 -6,501
原油はロングが縮小。米国の強い経済指標を受けて需要増への期待が高まるも、欧州の債務問題や格付け会社の見解による世界経済の減速懸念が原油の重しとなった。中国貿易統計で輸出が2009年以来の低い伸びに減速したことも原油売りにつながり、一時97ドル台まで下落した。もっとも、イランでの緊張を背景に地政学的リスクが高まったことから100ドルの大台を回復させて終了した。

金 +150,503 -9,208
金はロングが縮小。EU首脳会談への懐疑的な見方から安全資産としての金は買いが先行したものの、ECBの国債購入拡大否定や、格付け各社の欧州に対する悲観的な見解を受けてリスク回避のドル高が進んだことが、ドルの代替資産としての金の魅力を後退させ、1660ドル近辺まで大きく売られた。

提供:T&Cフィナンシャルテクノロジーズ社 


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