スマートアレック2045さんのブログ

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失われた30年に【2年ぶりの日記】

こんにちわ。

二年ぶりに日記を書いています。
今はもう使っていないアドレスでログインしたのですが、思い出すのに必死になりました。

去年度は、秋頃から海外投資家の猛烈と言ってよいほどの買いが入り、初夏に買い増した分、十分な含み益を得ていました。
そこへ、東北大震災、原発の放射能漏れ、停電の長期化というブラックスワンが訪れてしまいました。
原発の状況が良く分からず、どこまで被害があるのか検討がつきませんでしたので、厳しい損切りを行いました。苦渋の投売りでした。

その後、魅力的な株価につられ、16日午後相場の明けに大きく買いを入れ、一時10%ほどの含み益がでましたが、現在、保有株の時価はその価格帯にかなり近づいて来ています。

少なくとも震災前まで今年度の投資額に対する含み利益率は20%でした。
私の中では、長い長い夜がやっと明け、これからだという時の震災でした。
率直に、11日に日本はもう呪われていると思った次第です。

前置きが長くなりましたが、今後の投資予想についてお話したいと思います。
誰かが読んでくれるとは期待していないのですが、自分の投資スタイルをまとめる良い機会ですので述べさせて頂きます。


変わらず、第一にバリュー、第二にグロースです。


・日本株式への投資割合を下げたいと思います。
8割弱、日本株式で運用してきましたが、納得いくほどの安定的成果があげられません。
今後、インフレと共に株価の上昇を見込めるとの予想もありますが、現実には主要買い手である日本国内の投資機関は国債の買い上げで手一杯になるのではないでしょうか。
同様に貯蓄額の下がっている日本の個人投資家もなかなか株式運用額は増えないのは明白です。
海外投資家はといいますと、原発問題の長期化を抱える日本以外の新興国株のほうが魅力的だと思います。
買い手のいない日本株は、停滞が今後も続くのではないでしょうか。
この結論までの論理は違っても、日本株式投資家の多くは肌身で感じている結論だと思います。

・国内株式投資割合減少分を海外新興国の株や債権に回します。
今後、中国元の為替メリットは大きいと思います。
中国はインフレ抑制、諸外国からの切り上げ圧力で、今後とも元高を容認する気配です。
さらに日本円の円安も重なれば為替利益だけでも十分な結果が得られると考えています。
中国株についての問題は情報です。英語圏ならまだしも、中国政府、中国企業の情報は2次3次情報になりますし、量、質、取得時間等が個人投資家にとっては限界があります。

そこで、高い手数料を取られますが、中国株、債権投信をポートフォリオに入れていきます。ファンドオブファンズになりますので、2重以上の手数料を払っていますが、それ以上の利益率を上げられることは確定していますし、今年度10%ほどのリターンがあると読んでいます。

その他の新興国については、信頼できる情報量が少なく、リスクが読めません。
中国最大のリスクは中東からの民主化革命の広がりです。しかし中国まで民主化運動は広がらない、広がっても深刻な暴動になる前に共産政府が抑えこむと予想しています。

・金などの現物投資に挑戦
日本国内で株式を運用するにしても、海外で投資するにしても、まず安定していて欲しいのが通貨です。供給量、債務残高、プライマリバランスなどを考えると、実は絶対的に信用できる通貨がないことに気づきます。まずは小額で金投資などをしていろいろと学んでみたいと思います。


今後の予想シナリオ書いて置きます。当るも八卦、当らぬも八卦です。

・日本円/ドル
正直通貨やFXは詳しくないのですが、今年度80円台のボックスになるかと思います。90円まで戻ることはないかと思っています。円高はプラザ合意からの長期的推移であり、今後長期的に更に進むかと思います。
相対的にみて日本円がユーロやドルよりも信用できると思います。
ユーロが数年前まで信用されていたのは、各国の債務額を規制する条約があったからだと思っています。その規約をギリシャが破っていたのですから。さらにギリシャ、スペイン、ポルトガルなどの財政破綻はユーロ圏全体の破綻となります。
ドルについては、刷りすぎの一言です。ドルの価値が上がるとは考えづらいです。
しかし基軸通貨に関しては、世界最高の軍事力を持つ国の通貨が基軸通貨という考えなので、当分は米ドルのままかと思います。

・日経平均
今年中に1万円に戻ることはあっても、2,3年は下落、停滞傾向が続きます。
震災復興、原発問題が解消されるまでひたすら我慢、避難するしかないと思っています。


とてもネガティブな日記になってしましました。
日本株に期待が持てないというのは、日本人として悲しい限りです。もっと言えば、本当の意味でのイノベーションは、日本企業の製品、サービスで最近何があったでしょうか。

97年発売のプリウス、04年発売の任天堂DSが思いつくだけです。

イノベーションこそ経済活性化の源泉です。決して「がんばろう」という言葉で、日本が上向くわけではありません。日本の製造業に勤める身としても、イノベーションを起こしたいのですが、言い訳になりますがなかなか組織、技術、製品、市場は簡単ではないです。
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