ISAC.WaKSさんのブログ

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ゲームとコンピューター

私の趣味の一つは碁です。チェスでコンピュータが世界チャンピオンを負かせたのはもう昔の話ですが、碁ではまだコンピュータは人間には及びません。
トレード手法として私はシステム売買を基本としていますが、碁のソフトを見ていると株などのシステム売買との関連を考えてしまいます。碁や将棋も勝つ人と負ける人は同数なのでゼロサムの世界で、株も配当などを考えないキャピタルゲインではプラスマイナスゼロとなります。碁のソフトはまだ弱いので使うと損になるレベルだと思います。私は碁では高段者なので利益を得られる側にいると自負しています。ということは株の世界でもシステムを開発するよりは技量をあげた方がよいということになるのでしょうか。
ではトレードの世界でのシステムはどのようなレベルなのでしょう。投資ファンドなどのシステムによる空売りで相場に波乱が起きることはよく報道されているので、かなり使われていることは確かですけれどその損益の収支はどうなのか具体的な話は聞いたことがありません。また、売買ソフトはたくさん販売されているけれどもその多くは条件設定は自分でやりなさいというものです。結果を保証するソフトはいまのところ私は知りません。保証すれば詐欺になってしまうかもしれませんが、。私自身が開発したシステムでも勝率100%であったり、特定の銘柄では過去10年毎年100%以上の利益を出したり、10年間で3000倍以上になったシステムなどいろいろあります。では来年も同じ結果が期待できるかというと、期待はできますがそうなるという保証はもちろんありません。10年の期間で見れば勝率100%でも途中では大きく落ち込む時期があったり、毎年100%の利益をだしたシステムでも他の銘柄ではだめだったり、ドローダウンが長期に続いたりもします。ドローダウンのないシステムはほとんどありません。要するにすべての局面に対応できるシステムはないということです。結局私自身の実際のトレードも検証で好成績を得たアルゴリズム(ほとんど順張り)を基本線に置き、市場情報やその株独自の動きに基づく裁量を加えて実際の売買注文をだしています。ではアルゴリズムのルール通りの売買と裁量を加えた売買の実績比較はどうなったでしょう。個々のケースではダマシを回避できるケースは多いのですが、最終的にはルール通りの方が良い成績になっているようです。これはスリッページの有無などのテクニカルな問題よりは、突然大きく動くときは新規投資に乗り遅れること多いことが最大の原因のようです。窓を開けた動きには成行で乗った方が成績はよいことは検証されています。大きなイベントで株価が窓を開けて動くとき順張りのルールで逆指値成行の自動売買注文をだしていれば朝の寄りつき直後に流れに乗ることができるけれど、裁量で新規注文を入れていないときなど気が付いたときには更に大きく動いているので乗りそびれてしまいその後の大きな変動も取れないことになる訳です。ホット銘柄情報と一定の株価になると連絡をくれるサービスが各証券会社にありますので、今後はこれを大きな動きが出たときに乗っていくために活用しようと考えています。
最近の乗り損ないの例:
東京電力(2010/9/29-売り)、ソフトバンク(2010/11/4-買い)、サイバーエージェント(2010/11/5-買い)、日本農薬(2010/11/10-売り)
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