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「コラム」バイオと医療の将来像について


近年発展が著しい「再生医療、遺伝子治療等のバイオ医療」の実用化は、バイオ技術を持たない既存の製薬会社や医療機器企業にとっては、将来的な死活問題に発展するリスクを持っています。
たとえば、「再生医療によって血管や臓器を作り出す」ことができるようになれば、テルモが長年の研究をかけて開発した人工補助心臓なども、将来的には必要なくなるかもしれません。あるいは、臓器移植が必要なくなれば、たくさんの患者の命が救われることになりますが、臓器移植に使用される免疫抑制剤、アステラスの主力のプログラフなども必要なくなる可能性がすでに指摘されています。
また、「遺伝子治療によって、高脂血症やガンなどへの特効薬を作り出す」ことに成功すれば、これまでの化合物主体の薬は必要なくなるかもしれません。高脂血症などによる虚血性疾患が完全に予防できれば、テルモの主力である冠動脈ステントなども必要なくなる可能性もあります。
◇アンジェスMGの解説記事
http://www.anges-mg.com/project/index.htm

 
もちろん、それらのバイオ医療は情報の蓄積もまだ十分ではなく、本格的な普及は20年後、30年後の将来になると思いますが、アンジェスMGが今年度内についに「HGF遺伝子治療薬(血管を新生させる遺伝子に働きかけることにより、虚血性疾患=狭心症・心筋梗塞や動脈硬化を治療する)」の承認申請を行う予定になっていますし、着実に実用化が近付いてきています。
 
先週にも、京都大学などのチームが、あらゆる器官に成長する可能性を持つ万能細胞(人工多能性幹細胞・iPS細胞)を人間の皮膚細胞から作り出すことに成功したと発表されて、大きな注目を浴びました。
これまでも、1996年に英でクローン羊ドリーが誕生し、98年には米で「ES細胞」の作成に成功して以来、その可能性が議論されてきましたが、ES細胞は赤子に成長する能力を持つ受精卵であり、その扱いには倫理的な制約が存在していました。今回の「iPS細胞」の開発により、その倫理的な制約を解決することができ、急速に再生医療の実用化への道が近付きそうです。
◇iPS細胞の解説HP
http://www.jst.go.jp/pr/info/info320/index.html

 
これらの革新的なバイオ医療が実用化されるまでの繋ぎとして注目されている技術が「抗体医薬」で、生物の免疫反応として病原体(抗原)に対抗する抗体に着目し、ガンなどの特定抗原のみに反応する抗体を作り出す技術で、すでに実用化されています。
この抗体医薬についても、知っておく必要がありますね。
  
なお、ヒューマンサイエンス振興財団が行った専門家への意識調査『20年後の保健医療の将来動向調査II』では、以下のような結果になっています。
 
◇20年後の保健医療の将来動向
2013年 緊急対応が必要な感染症に対し、医療現場に迅速にワクチンを供給するための開発・製造技術が実用化される
2014年 人口赤血球が実用化される
 作用発現が早く、副作用の少ない抗うつ薬が普及する
 患者ごとの薬物動態(ADME)予測を応用した、個別化医療が普及する
2016年  血栓のできない医療材料が実用化される
 臨床症状を反映する、各種認知症モデル動物が開発される
2017年 アルツハイマー病に対し症状の進行阻止または改善可能な治療法が開発される
 新型インフルエンザに対する予防法と治療法が確立され、インフルエンザが克服される
 主要な組織に対し特異的に送達するDDS製剤技術が開発される
 出血リスクの懸念のない血栓症治療薬が開発される
2018年 2型糖尿病の根本的治療法が開発される
 エイズに対し、ワクチン療法等の根本的治療法が開発される
 アトピー性皮膚炎の根本的治療法が普及する
 骨折予防効果が早期かつ充分に得られる骨粗鬆症治療薬が普及する
2019年 脳内の特定部位へのDDS製剤が実用化される
 生体反応に応答して薬剤放出を自動調節する、DDS製剤(バイオセンサー・ナノマシン等)が開発される
 関節リウマチの根本的治療法が普及する
 喘息の根本的治療法が実用化される
2020年 大部分の高血圧患者に対し原因療法が普及する
 人工すい臓、人工聴覚、人工視覚が実用化される
 ナノマシンが実用化される
2021年 重症心不全の治療に、移植に代わる新たな治療法が開発される
 統合失調症の発症メカニズムに基づいた治療法が開発される
2023年 人工心臓、人工腎臓、人工血液が実用化される
 筋萎縮症、筋ジストロフィー症の根本的治療法が開発される
 診断・治療技術の進歩により、すい臓がんの5年生存率が50%を超える
2030年 転移防止及び転移がんに対する治療の進歩により、がんの転移が克服される
 人工神経が実用化される
 
(出所:医薬産業政策研究所『製薬業界の将来像-2015年に向けた産業の使命と課題-』)
 
今後、十数年の間に、糖尿病、エイズ、アトピー性皮膚炎の治療法が確立され、人工心臓、人工腎臓、人工血液が実用化される、高血圧やアルツハイマー病の改善療法が普及する、さらに、20年後にはガンの転移が克服されると、素晴らしい文面が踊っています。
これも、このたった10年間におけるIT技術の爆発的な進歩と、それによるヒトゲノム解析と遺伝子治療の急速な発展の成果なのでしょう。
今から20年後の近未来には、現在の日本人の死因の50%超を占める三大疾病(ガン、心疾患、脳血管疾患)がほぼ完全に克服されているのかもしれませんね。
 
(参考)
・財団法人ヒューマンサイエンス振興財団『我が国の保健医療の将来 -20年後のヒューマンライフを展望する』
http://www.seedplanning.co.jp/report/00789.html

・医薬産業政策研究所『製薬業界の将来像-2015年に向けた産業の使命と課題-』
http://www.jpma.or.jp/opir/single/index.html

 

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登録日時:2007/11/24(21:41)

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