【ワコム】PCにおけるマルチタッチ機能の認知度向上が今後加…

[TIW藤根 靖晃さん]

PCにおけるマルチタッチ機能の認知度向上が今後加速するかが鍵

＜強気になるにはサポート材料が必要＞
現在の株価に割安感は見られないが、タッチパネル関連として今後も物色される可能性が高く、現水準からの下落リスクは小さいとTIWでは考えている。強気に転じるには、ノートPCにおけるマルチタッチ機能のユーザー認知度が想定以上に高まるなどのサポート材料が必要になろう。

＜10/3期は概ね会社計画線での着地を予想＞
10/3期は1月27日付け修正発表した計画線で着地する可能性が高いとTIWでは見ている。10/3期3Q累計（4-12月）業績は、前年同期比12％減収、41％営業減益。採算性の良いプロフェッショナルやコンシューマが新製品効果もあり増収となった一方、液晶タブレットやコンポーネントが企業の投資抑制などで大幅減収を記録。

＜iPad効果によるマルチタッチの認知度向上に期待＞
来期のコンポーネントは4割強増収をTIWでは見込むものの、PCにおけるマルチタッチの認知度が予想以上に高まれば、上ぶれもあり得よう。米Appleが4月投入するタブレット型端末iPadはマルチタッチが浸透する起爆剤となる可能性がある。従って、来期は同社のコンポーネントの今後の収益拡大を占う上で重要な年になるとTIWでは考えている。（服部　隆生）

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