TIW藤根 靖晃さんのブログ

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【京セラ】3Q:電子部品の回復は想定以上。通信機器も黒字化…

3Q:電子部品の回復は想定以上。通信機器も黒字化

<3Q決算はポジティブ>
10/3期3Q(10-12月)は、売上2,850億円(前年同期比17%増)、営業利益291億円(同5.8倍)。2Q(7-9月)比でも10%増収、営業利益がほぼ2倍と、電子部品の回復ペースは想定以上でポジティブな決算内容。会社側は通期営業利益予想を440億円から180億円引上げた。最終損益については、持分法会社ウィルコムの株式評価損計上(200億円)もあり今回据え置かれた。現在の株価は来期TIW予想PERが21.7倍で割安感は見られない。部品需要のタイト感、太陽電池の好調、通信機器の回復基調から来期も大幅増益基調が続く公算が高く、株価のダウンサイドリスクは小さいとみる。

<通信機器も最悪期は脱した印象>
3Qまでの9カ月間で通期計画(560億円)を上回る700億円のコスト削減が進捗。3Qは部品部門のファインセラミック部品事業を除く3事業の事業利益率が2桁を回復した他、ファインセラミック部品事業も遅れていた半導体製造装置や自動車関連向けの回復で5四半期ぶりに黒字転換。太陽電池は好調な国内需要に支えられ3Qは2Q比25%程度増収、価格も下げ止まりつつある。通信機器は新端末の大量投入や費用削減効果から6四半期ぶり黒字に浮上。まだ安心はできないが、最悪期は脱した印象。リスク要因は、携帯端末事業の収益改善の遅れ、最終製品の需要動向、原材料価格の更なる高騰、部品員数の減少及び単価下落の加速、為替など。(服部 隆生)

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コンテンツ提供元 : 株式会社TIW http://www.tiw.jp/
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