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景気を取るか、それとも・・・?


中国共産党の胡錦濤総書記は、15日開幕の第17回中国共産党大会で行った中央委員会報告(政治報告)の経済部分で、「2020年までに1人当たり国内総生産(GDP)を00年比で4倍にする」との経済目標を掲げたという。
その一方で、中国は10年までの現行5カ年計画でGDP1単位当たりのエネルギー消費を20%削減する目標を設定している。詳細はこちら

GDPが4倍で、GDP1単位当たりのエネルギー消費削減量は20%減ではバランスしていない(というか、これではCO2排出量は相当に増える)、と指摘するのは簡単だ。
だが、そもそもGDPや経済成長率の向上といった目標と、CO2削減という2つの目標は、現実に両立可能なのだろうか。

先日、日本経団連に参加する35業種を中心にした各業界団体が、二酸化炭素(CO2)の排出削減目標を自主的に設定したとの記事が新聞を賑わしたのは記憶に新しい。
この自主目標の実現可能性について、三菱総合研究所の橋本賢(はしもと・さとし)氏は、そのコラムの中で「今後の景気動向によっては生産量が伸び、(CO2の)排出量が増えてしまうリスクが浮かび上がってきます」と指摘している。詳細はこちら

これは先般紹介した「二酸化炭素(CO2)の排出量を、経済にそれほど大きな影響を及ぼさずに減らせるという見方は正しくない」というグリーンスパン氏の指摘と同じこと言っているのであり、ある意味で当たり前のことだと言ってよい。
GDPを上昇させるためには生産量を増やさなければならない。生産が増えればその活動に伴うCO2排出量は増えるに決まっている。それでも生産量を増やしつつ二酸化炭素の排出を抑制、いや削減しようとすならば、余程効率の良い生産システムを稼動させる必要があるだろうが、そんなものを5年や10年といった「短期間」で実用化する(つまり生産設備として殆どの企業が導入するところまで持っていく)のは、素人考えでは「無理」だと思うがどうだろう。

中国の「格差問題」は日本の比ではなく、この面からも中国は冒頭の経済目標を掲げざるを得ないのだろう。けれども、中国に限らず世界経済の更なる拡大は、宇宙船地球号にとって非常に大きな負担となる。

経済の縮小均衡、景気の長期低迷を受け入れて人類の延命を図るか、最後の花火を盛大に打ち上げて桜の花のように(いや、死の灰のように)散るのか・・・
100年の計で考えれば、こんな二者択一を迫られているように思うのは、極端過ぎるのだろうか・・・

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登録日時:2007/10/17(12:11)

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