帝人が４日ぶり反落・ポリエステル長繊維の国内生産から撤退

[agawaさん]

帝人（３４０１）が４日ぶり反落。
第１四半期（０９年４～６月期）営業損益は１５億１６００万円の赤字（前年同期は８６億３３００万円の黒字）となったことともに、ポリエステル長繊維の国内生産から撤退（松山事業所での生産停止）すると７月３日に発表した。

日興シティグループ証券は「松山工場のポリエステル繊維の生産を１０年度末までにタイへ移管をすると発表。国内ポリエステル繊維の事業環境は需要の減退などにより、大幅な赤字に陥っており、構造改革が不可避とみなされてきた。事実上の主力工場の生産撤退は思い切った決断とポジティブに評価」として投資判断を「２Ｍ」（＝中立/中リスク）から「１Ｍ」（＝買い/中リスク）に、目標株価を２６０円から４００円に引き上げた。

ＵＢＳ証券は「ポリエステル繊維の構造改革を発表。松山工場の生産を撤退。従業員の雇用は守る方針。赤字の染色子会社とモノフィラメント撤退で短期的に１０億円強の赤字減少だが、拠点閉鎖を伴わない策での固定費削減効果は限定的との印象」として投資判断を「ニュートラル」（中立）から「セル」（売り）に引き下げ、目標株価を２４０円継続とした。

帝人の株価は１０時２１分現在３１４円（△１０円）。