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ファンケル株主総会（詳細編)
しろしさん
更新:2009/6/28 22:56投稿:2009/6/21 01:00
…っと言う訳で、ファンケル株主総会（概略）に続き、株主総会の詳細編を書きたいと思います。
まず、総会の冒頭で成松社長より会場を変更した経緯（参加者の人数が増えた）の説明と、役員、運営スタッフはクールビズを取りいれているとの断りがありました。これは去年の総会時に株主から環境に配慮しているのにネクタイ着用でクールビズではないのはなぜか？っとの提案がありましたので、そう言った声に配慮した物かもしれませんね(^^)
成松社長の挨拶が終わった後にビデオでの事業概況の説明がありましたが、これは既存の情報をなぞっただけなので割愛しますf(^^;)
ビデオ説明の後に社長から補足がありましたが、トピックを書くと
平成２１年３月期より中期３ヶ年計画を立てて収益向上を目指したがマクロ経済の影響を受け、初年度は厳しい結果となった。基本方針に変わりは無いが補強する上で４つの重点項目を立てた。
・お客様視点の徹底
・経営管理の強化
・新規事業への挑戦
・赤字事業の黒字化
を重要なテーマと掲げて、収益向上を目指していく。っと言った内容で、その為にどの様な事を行っていくのかっと言った説明がありました。これらはおそらくＩＲがあると思いますので具体的な所は割愛しますf(^^;)
次に、なかなか表には出てこず、個人的に株主総会の一番の目玉であると感じている質疑応答について書いていきます。尚、内容に関しては私の記憶とメモに頼っていますし内容を略している部分もありますのでご留意をお願い致します。
Ｑ１、取締り役候補は役暦を見ると営業や商品のプロは多いが財務や会計のプロが少ない様に見えるがどの様に考えているのか？
Ａ１、役員の器量は十分であり、その下の管理職の社員の能力も高く問題がないと考えている。
Ｑ２．１、高額な監査報酬が支払われているが、監査時に問題があったのか？また総監査日数は何日か？
Ａ２．１、今期から四半期決算と内部統制の強化がされているので報酬が増えている、総監査日数は現在正確な数字を持っていないので正確な数字は答えられないが５～６人の人間がほぼ常駐しているので相当な日数は業務を行っている。
Ｑ２．２、監査日数は金商法で報告書に日数が記載されているはずなのに分からないと言うのはどう言う事なのか？
Ａ２．２、本日は資料を持ってきていないので答えられない。
Ｑ３．１、赤字の連結子会社（発芽玄米事業、いいもの王国）への貸付金が増えているが、１００％出資の子会社では無いのになぜ入れ込んでいるのか？
Ａ３．１、事業黒字化の為に工場閉鎖等の減損処理をしている関係で増えている、赤字事業である事は指摘の通りだが、発芽玄米事業は他に無い事業である為消費者への企業の責任として重要な事業であると思っているので黒字化させる為に色々な手を打っている。また通販事業は今後伸びると思っている。
Ｑ３．２、社会性や企業理念としては立派である事に異論は無いが、現実的に赤字事業であると経営責任に関してはどの様に考えているのか？
Ｑ３．２、黒字化の為の具体的な方針を出し実行に移しているので１年後の結果を見て欲しい。
Ｑ４、既存の役員である、西川氏、辻氏が辞任したと言うが１年もたたずに辞任した理由をを教えて欲しい。また田多井氏が継続して選任されないのはなぜか？
Ａ４、旧役員とは良好な関係を築いており問題があったわけでは無く、個人の理由までは分からないが新たなフィールで活躍したいと言う理由があったのではないかと思っている。田多井氏に関しては高齢につき後進に道を譲るのが目的である。
Ｑ５、役員退職慰労金が連結では記載されているが単体では記載されていないのはなぜか？子会社で払うのであれば尻抜けではないか？
Ａ５、退職慰労金は本体ではストックオプション型に変更しており廃止している。関係会社ではまだ残っているが制度上まだ本体と同じに出来ていない。
Ｑ６、発芽米は赤字なのに続けてくれいるのはユーザーとしてはありがたいが現実として赤字だと続くのか不安なので黒字化のビジョンを示して欲しい
Ａ６、商品の開発、コスト管理など黒字化できる様に頑張っている。多くの人に食べてもらえる様にするのが目指すべきビジョンである。
Ｑ７、コンビニで売ってい発芽米おにぎりは『入り』と書いてあるだけでどの程度入っているのか分からない、少ないと効果が期待できないかもしれないので割合を示して欲しい。
Ａ７、把握している範囲では２０～３０％であり、我々（ファンケル）としては明記して欲しいが、コンビニ等相手側企業の判断で記載されていない。
Ｑ８、国内では既存メーカーが強い事は否めないが、東南アジアなどではＮｏ１ブランドになれる余地があると思うがどの程度の経営資源を投下しているのか？
Ａ８、中国市場などでは既に評価を得ており、上海の百貨店の化粧品フロアーでは他のブランドを抑え売り上げＮｏ１になっている。無添加と言うコンセプトを日本以上に訴求しており評価を得ている。香港、中国でのマーケティング・ブランディング・接客・サービスのノウハウを元にシンガポール、台湾などで展開していく。また中国市場のポテンシャルはまだまだ大きいと思っている。
パートナー企業の力も大きいが、現時スタッフを積極的に採用し教育、マーケティングを強化している。
Ｑ９、召集通知の社外取締役との有限限定契約について、損害賠償責任の限度額が１百万円と書かれているが、優秀な候補だと思っているので損害賠償が行われる事は想定しにくいがこの数字の根拠は？
Ａ９、この様な事を書くまでも無く問題はないと思うが他者の事例を元に金額を策定しており特に根拠はない。問題があれば是正していく予定である。
Ｑ１０、銀座ファンケルの店舗を実際に見たがアジアの観光客が大挙して買い物をしているが、店舗の店員の語学力はアジアからの観光客にも対応できるのか？
Ａ１０、中国のからの観光客が多く販売も好調である為、優秀な中国人スタッフを配置している。また、連日の様に中国の観光客が多く買い物に来てくれるがフロアーが埋まってしまうため、そう言った顧客や日本の顧客の両者にとって買い物をしやすい様に７月にフロアーを改良する予定である。
Ｑ１１、発芽米の効能を訴求するだけではなく味でも訴求できる様に商品開発をしてはどうか？
Ａ１１、美味しさの追求もしているが、現在は効果の証明と有効成分の２次利用の研究も行っている。また、新たな商品として従来からの玄米、シリアル、餅、お粥などに加えスープタイプの商品も新たに投入しようとしている。
…っと言ったところで質疑応答は終了しました。
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ファンケルの総会レポートありがとうございます。
やはり、株主の皆さんは真剣な質問が多いですね。
（どこも業績悪化で株主は憤りがあるのでしょうか）
今後も、株主は企業にチェックを入れていかないといけませんね！
ものすごい、総会レポート！！
読むのが大変でした。
とともに、僕の、総会報告が恥ずかしいです。（笑
でも、質疑応答も、本格的な内容（？） ですね。
ファンケルだと個人株主も多いと思うけど、熱のこもった質問、機関投資家だけでなく個人株主も真剣なんでしょうね。
こんばんは(^^) 発芽玄米に関しては個人的には評価しているんですが、過去数年に渡り赤字事業のままなのでやっぱり評価が厳しいみたいですねf(^^;) 毎年同じ質問が出てますが、赤字で撤退はさびしいのでせめて収益トントンで悪影響を出さない程度になってくれればとは思いますがf(^^;)
でもでも、内容は別にしても株主と経営者の対話の場があると言う事は良いことですよね(^^)
こんばんは(^^) いえいえキャパが小さい事もあってコメト書きに行けませんでしたが taketakeさん の総会レポートも楽しく拝見させて頂きました(^^)
私は単にまとまり無く書いてるだけなので長いですが（笑）どうしても自分ひとりでは参加できる総会の数も限られてしまうので皆さんのレポートもとても貴重な情報だと思いますよ(^^)