木下 晃伸さんのブログ

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機関投資家が目をつけると、商品市況はさらに暴騰する

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●【本日のニュース】/住友鉱が8日続伸、商品相場上昇で「目先筋が注目」
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東証では薄商いのなか、非鉄、資源関連株が買いを集めた。ニューヨーク原油先物相場が昨年11月以来の一バレル63ドル台に乗せ、「商品市場に回帰する投資マネーの流れが鮮明になった」(大和証券SMBC)。3月末から3割近く上昇した原油価格に対し、出遅れ感が目立っていた国際石開帝石が2%高と反発。連日で年初来高値を更新している住友鉱は6%高と8営業日連続で上昇した。


(2009/05/29日本経済新聞朝刊16面より一部抜粋)



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【ニュースの深層】機関投資家が目をつけると、商品市況はさらに暴騰する
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■いつもメールマガジンをお読みいただきありがとうございます。


経済アナリスト、木下晃伸です。



■GM問題も6月1日に米連邦破産法11条(いわゆるチャプター11)申請が濃厚となってきたことに対して、株式市場は冷静な対応をとっています。


ただ、冷静に、ということは株式市場が動かない、ということ。


一方で、マネーは動きがある市場に流れ込む特性があります。そこで昨日目がつけられたのが資源関連株。


例えば、本日ご紹介する住友金属鉱山は、昨日8日続伸。一時前日比92円高の1370円まで上げ、連日で年初来高値を更新しています。


※【5713】住友金属鉱山(株)

http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=5713 



■では、資源株のこれからはどうなのか。その際、ヒントとなる考え方があります。


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大和証券SMBCグローバル・プロダクト企画部の高橋和宏部長は、上昇を続ける非鉄株について「持ち高を特別に高めている機関投資家は目立たず、商品相場の上昇に注目した目先筋の買いが株価を押し上げている」とみていた。(2009/05/28日経速報ニュースより一部抜粋)
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なぜ、この発言が注目できるのか。それは、もし目先筋が株価を押し上げているのであれば、これから機関投資家が持ち高を高めてくる可能性が高い、と考えられるからです。


実は、私自身のモデルポートフォリオを公開している、プレミアムメールマガジン「木下晃伸をファンドマネジャーに雇いませんか?(ゴールドリポート)」では、昨年12月、そして今年3月と資源株の構成比率を高めるオペレーションをしています。


※プレミアムメールマガジン
「木下晃伸をファンドマネジャーに雇いませんか?」とは?

http://premium.mag2.com/lineup/P0006893/ 



■その背景は、目先筋のマネーが流れ込んでくる、というものではありません。


注目すべきは“新興国の回復”でした。


新興国の回復には、1)マネー流出による信用毀損が回復する、という意味と同時に、2)新興国そのものの成長力が改めて見つめ直される、という2つの意味があります。


中国は、世界の鉄鉱石輸入量の半分を占める超需要国ですし、その新興国の信用力が回復することで安心して投資できる環境が戻ってくるとして、その結果、資源に注目が集まる、と考えたのです。


つまり、両面から、アプローチしなければ、資源株に投資することは難しい。


しかし、仮に機関投資家が、依然としてそうした新興国の回復に注目してはいるものの、目立った動きをしていないのであれば、今後、新興国の回復がハッキリしてくる過程で、持ち高を“高めざるを得ない”ということになる、と考えられるのです。



■100年に一度の危機、という言葉に思考停止に陥ることなく、靴底を減らして取材を行うことで見えてくることはあると、信じています。


新興国に関しては、昨年、インド、中国はもちろん、タイ、韓国、マレーシア、ベトナムと徹底的に取材をしてきたことが大きかった。


さらに、資源に関しては、資源大国のカナダも視察してきました。


そこから見えて来たこと。それは、新興国の改善は、まだまだ株式市場に反映されてはいない、ということ。もちろん、資源価格にも、です。


これから遅れて巨額のマネーを運用する機関投資家が資源株への投資を本格化する中で、さらなる上昇が期待できるのです。



(文責:木下晃伸 きのしたてるのぶ)

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