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ユリウスさんのブログ

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漢字能力検定協会の本当の問題点 -名義貸し

 最近、マスコミが財団法人・日本漢字能力検定協会(京都市)の設けすぎを指弾する記事をこれでもか、これでもかと書いている。

 その論調は
1 儲けすぎている。(公益事業では適正利益以上儲けてはいけない)
2 大久保理事長一派が不可解な支出をしている(身内企業への発注して私腹を肥やしている)
ことであり、大儲けした人へのやっかみの感情を書きたてて、「ケシカラン」と叱るものがほとんどである。

 そのとおりであって、これについて異議を唱えようとは思わないけれど、翔年はこの問題について、もう少し別の観点から物申したい。こっちの方がより本質的で、我々の社会の弱さだと考えるから。

 それは世間が権威に盲従したり、権威に寄りかかったりする性向を、ずるがしこい人間が利用し、世の中を欺いているいうことである。何がしかの報酬をもらって、それに手を貸した人たちがここにいる。



 簡単に言ってしまえば、そのからくりは「有名人の名義貸し」にある。誰もが尊敬する知識人や文化人の名前が理事に並んでいる。これがたくらみの手口のしかけだ。中身はガランドウである。


1 理事は財団の運営や資金について、何もチェックしていない。

理事長   大久保 昇(73歳)
副理事長  大久保 浩(理事長の長男)
理事
明石 康(元国際連合事務次長、77歳、問題発覚後、辞任の意向)
犬丸 直(元文化庁長官)
坂井利之(京大名誉教授)
千 玄室(茶道裏千家家元、86歳)
水谷 修(元国立国語研究所長)
森 清範(清水寺管主)

 こういう人たちは多分、名前を貸しているだけで理事会に出席していないのではないか? 翔年は思う。この人達はまさか自分がお金儲けのチェックをする役割を担っているという認識はなかったのではないだろうか。だとしたら、その迂闊さこそが、理事長のねらいだったのである。

 それよりももっと重大な罪がこの人たちにはある。それは漢字検定の「出題問題そのものをチェックしていないことだ。後で述べるが、この人達は財団法人の資金の管理をしてなかったばかりか、肝心の漢字検定の出題についても、学識も経験も豊かでありながら、ふし穴同然であったことは間違いない。

 財団法人・日本漢字能力検定協会は上の理事会の下に評議員会が組織されているが、その中にも「漢検の顔(ポスターの裸体みたいなもの)」として使われた人たちがいる。

評議員
梅原 猛(国際日本文化研究センター顧問、発覚後辞任の意向)
木村裕美(エッセイスト)
杉戸清樹(国立国語研究所所長)
野内佐和子(講談社社長)

 翔年は評議員が何と何をする役目を負っているのか知らないが、この人たちもまた、理事とおなじく、学識も見識もありながら、漢検の「出題」におかしなものがいっぱいあるのに、何もチェックしていないし、物申していない。次はその事実の列挙。 

 

2 理事も評議員も漢字検定の出題が適正かどうか全くチェックしていない。(あきれるような問題が出題されているにもかかわらず)

 読者も本屋へ行って山積みされている「漢検」の本で、問題をちょっと立ち読みしていただきたい。バカバカしいような問題がいっぱいあるので、だれでも簡単に見つけることができる。それも面倒くさいなら、文藝春秋四月号の高島俊男氏が書いている「あぁ、漢字検定のアホらしさ」を読めば十分だ。出題者の国語の程度が低いことが丸見えになっている。


アホな出題例
例1 列車が方に出発するところだった。
「方に」を訓読せよということだけど、翔年は無理して「マサニ」と読んだが、正しいかどうか知らない。結構本を読んでいるつもりだけれど、こんな例にであったことはないから。 広辞苑で調べると「マサニ」は「正に」と漢字でかいてあり、意味は「ちょうど今」とある。これが正しい表記だろう。その下に「方今」とあるので、明治時代の漢文調の文章では「イママサニ」を「方今」と書くのだろう。いずれにしても、「方に」は現代国語とは縁もゆかりもない表現だ。

例2 飲みすぎて路上でスイタイをさらした。
「酔態」と書けということらしいが、出題文が気に食わない。「人前で酔態をさらす」なら、文章としてスッキリしている。が、「女の美人」とか「死んだ死体が路上にころがっていた」というたぐいのダブリ表現は悪文だ。出題文としては如何なものか?

 ことほど左様に、バカな問題や低レベルの問題がたくさん出題されているので、これ以上書く気がしない。


 翔年は漢検の理事や評議員諸士は、このようなバカな問題で、「勉強好き国民」を試験していることを反省して欲しい。漢検の出すこんな漢字の読みができても、漢字がかけても、決して正しい美しい日本語が書けるようにはならないのだから。名前を貸した人たちは、このことを猛反省していただきたい。
 財団法人・日本漢字能力検定協会は、国立国語研究所の関係者が二人もいても、わが国の誇る文化人が何人もいても、この程度の問題しか出題できない低いレベルの団体であることが恥ずかしい。この団体を指導している文部科学省も同罪である。
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