映画ずきのしんちゃんさんのブログ

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東京は少し底堅い

22日の日経平均は8723.78(+135.26)と薄商いながら上昇。基準線8087、転換線8419の上で、転換線はゆるやかながら上昇、基準線も横ばいになり、ついに雲の下限8756.33にぶつかるところまできた。 上値はぴたりとおさえられているものの、下値も意外に堅い。RCIは頭をうっているが、MACDはゼロラインすれすれである。遅行線が日々線を抜けてきており、上昇に多少勢いがついている。雲に突入できるか、雲にはじきかえされるか、大事な正念場。ファンダメンタルの面からは、どうみても上昇できる要因は乏しい。だが、チャートは下値のトレンドラインを確保し、結構底堅い。週足も、転換線をようやくこえてきており、MACDはシグナルを上にぬけ、RCIは上昇中。週足基準線は10299とまだかなり上だが、中期的にも自律反発が始まっている形になっていて、底は固まりつつあるのではないかと期待させる。月足もきれいにしたひげを出しながら下値を切り上げている形である。

一方NYダウは8519.77(-59.34)。日経平均と同じように雲の近辺まで来ているが、日経平均がなお下値を守っているのに対して、雲に沿って下降。転換線8654は割ってしまっているが、まだ基準線8237の上にある。下値からのトランドラインも下にきってきており、どうも戻りは一服しそうだ。MACDもゼロラインを結局超えられていない。日足RCIも下降中で、目先は弱そうだ。週足のほうも、転換線近辺でぐずぐずしていて、転換線も抜けられていない。MACDもシグナルを超えそうになっているがはっきりしない。どうもチャートの形状から見ると、東京の方が形が少しよく、先に底をいれているようにみえる。

東京の形がNYより少しよいのは、ドル円が多少落ち着きつつある反映かもしれない。ドル円は87.19で底を打った形で反転上昇、転換線90.04を上に抜いてきている。もちろん基準線は92.63とまだ上だが、日足のMACDがぴくりと上昇しつつあり、目先ドル安がとまったことを期待させる。もっとも月足週足とも完全に円高基調で、長中期の円高トレンドは転換はまだきざしすらみせていないことは忘れてはならないが。

政策当局のなんでもありの対策オンパレード、FRBの史上初めてのゼロ金利政策突入、ビッグスリーへのつなぎ融資もあり、オバマ政権への期待もあって、実体経済の悪化の指標と綱引きしながら、NY株式市場はなんとか値を保っている、というところだろうか。一方日米の金利差がなくなったことで、円高の圧力も少し和らぎつつあるようで、これが円高の一服をまねき、東京の戻りをNYより少しよくしているようだ。だが、円高によって東京に加わっていた余分な圧力が多少弱まったという程度で、あまり楽観は禁物ではないだろうか。やはりNYがなんといっても震源地であり、NYがまた大きく下げてくれば、東京も腰砕けになるに違いないからだ。
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