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ユリウスさんのブログ

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シェイクスピア劇「から騒ぎ」を観た

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 17日夜、シェイクスピアの『空騒ぎ(Much Ado About Nothing)』を梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで観た。蜷川幸雄演出で400年前のシェイクスピアの時代と同じようにオールメール(全て男優)で演じるという趣向だ。翔年はこれがいいことなのか悪い事なのか判断がつかない。好みから言うと、女性は女性が演じた方が自然でいいのではないかと思っているが。


 空騒ぎは喜劇だから面白いのは当たり前だ。けれど、十分こなれた日本語の台詞(訳:松岡和子)に大笑いするやら、感心するやら、舞台を観る楽しさを十分味わった。


 舞台で、ベネディックは自分がベアトリスから恋されているという嘘のうわさ話を立ち聞きして、恋に落ちてしまうが、それまで恋も結婚も馬鹿にしてきた手前、どう理屈をつけようかと悩んだ結果、「いいや、世界の人口は増やさなければならない。」と言い訳する台詞があった。
 それを聞いた、「あれっ、松岡和子さんはわが国の少子化現象に合うように旨い意訳をされたなぁ」と感心した。ところがそうではなかった。シェイクスピアの原作にそのままの台詞があることを帰宅してから知って、また感心した。今度は400年前にこう書いた原作者に。

BENEDICK: " No, the world must be peopled."


 もう一つ。謀られて、清純な恋人、ヒーローを淫らな女と信じ込まされたクローディオの長い台詞の最後の最後。

CLAUDIO: "・・・・ Thou pure impiety and impious purity! "(清らかな罪、罪深い清純)

 シェイクスピアの戯曲を読むと、こういう矛盾同着した言葉を重ねる台詞がよくあることに気がつく。我々も、たまには「公然の秘密」なんていう風に使うけれど、シェイクスピアはこの用法にかけても天才です。
 から騒ぎにも、もう一つありましたよ。これは故ない侮辱に気を失ったヒーローに対して牧師が言う。

FRIAR: " Come, lady, die to live."(さあ、お嬢さん、死んで生きるのです)


こういう「一瞬の永遠」とか「氷れる炎」など、反対の意味を組み合わせる方法をオクシモロン(oxymoron)という。ギリシャ語のoxy(鋭い)とmoron(鈍い)を合成して作られた言葉だそうだ。

 ヘタに使えば意味がわからないし、笑われるだけ。翔年はしばらくはシェイクスピア劇で読んで聞いて楽しむだけにしようと思う。
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