明日は英MPC 6月利下げのヒント示すか注目=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/05/09 02:38
 きょうのポンドドルはロンドン時間に1.2470ドル付近まで下落し、21日線を下回っていたものの、NY時間かけて1.25ドルちょうど付近まで買い戻されている。ただ、1.25ドル台半ばに来ている200日線は強い上値抵抗として意識されており、リバウンド相場にはなおあるものの、次第に上値が重くなっている気配も出ている。市場では英中銀が早期利下げに踏み切るのではとの観測が出ていることもポンドを重くしているようだ。

 その意味でも明日の英中銀金融政策委員会(MPC)は注目となる。政策金利は据え置きが確実視されており、注目は委員の投票行動や声明、ベイリー総裁の会見などになる。また、今回は四半期経済見通しも公表され、インフレ見通しが下方修正されるのではとの見方も出ている。

 市場では8月の利下げ開始がコンセンサスとなっているが、一部からはECBに歩調を合わせて6月の利下げ開始と見方も浮上している。短期金融市場での6月利下げの確率は45%程度で織り込まれている状況。明日のMPCで6月利下げのヒントが示唆されるようであれば、ポンドにとってはネガティブ・サプライズとなりそうだ。

GBP/USD 1.2494 GBP/JPY 194.40 EUR/GBP 0.8598

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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