財務省の介入観測も依然として円ショートが高水準で残る=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/05/06 23:34
 きょうのドル円は買い戻しが見られ、153円台後半に戻している。先週は財務省の介入観測で急落する中、米雇用統計が雇用の冷え込みを示唆したことも加わり、ドル円は一時151円台まで急落する場面が見られていた。先週初は160円台に上昇する場面も見られた。

 財務省は先週、2度に渡り介入を実施したと見られているが、1回目の介入では円ショートのポジションはほとんど減少しなかったとも見られている。先週金曜日に公表された4月30日までの米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉データによると、円の売り越しは減少こそしていたものの、依然として高水準で残っていた。

 このデータを受けて、今後数週間でさらに数回の介入が必要になる可能性があるとの指摘も出ている。日銀当座預金残高の推計では、財務省は約5兆4000億円規模の介入を実施したと見られているが、円ショートを手仕舞ったのは新規参入組だけだった可能性もあるという。

USD/JPY 153.74 EUR/JPY 165.79
GBP/JPY 193.49 AUD/JPY 102.01

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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