きょうはユーロ高、豪ドル安が目立つ それぞれ経済統計に基づく値動き＝ロンドン為替

きょうはユーロ高、豪ドル安が目立つ　それぞれ経済統計に基づく値動き＝ロンドン為替

　今日の為替市場は通常モードに戻ってきているようだ。昨日はドル円相場の乱高下で円相場主導の展開となっていたが、きょうは各通貨が経済指標の強弱に反応するノーマルな相場展開となっている。

　ロンドン市場では、ユーロが堅調に推移している。この日発表された一連の欧州ＧＤＰ速報値が堅調な内容だったことがユーロ買いにつながった。また、ユーロ圏消費者物価速報でコア前年比が予想を上回る結果となり、根強いインフレ圧力が示されたこともユーロを押し上げていた。ユーロドルは対ドルで1.0735近辺、対円で168.37近辺、対ポンドで0.8554近辺にそれぞれ本日の高値を更新している。

　一方、東京時間を中心に豪ドルが売られた。この日発表された３月豪小売売上高が前月比－０．４％と予想外の減少となったことに反応した。豪ドル/ドルは東京朝方の0.6568近辺を高値に、ロンドン朝方には0.6514近辺まで安値を広げた。その後は0.6530台に下げ渋り。対円でも102.90付近を高値に102.11近辺まで一時下落。ロンドン時間には102.50付近まで戻しているが、前日ＮＹクローズ水準には戻し切れていない。資源国通貨通りのカナダドルに対しても豪ドルは軟調に推移している。

　ユーロ/豪ドル相場は、東京朝方の1.6321近辺を安値に上昇し続けており、ロンドン序盤には1.6430付近に高値を伸ばしている。

EUR/USD　1.0732　AUD/USD　0.6533　EUR/AUD　1.6427