アジア株 上海株は連休前で小動き 豪小売売上高予想外の減少、テイラースウィフト反動で 豪金融政策には影響なし 

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/04/30 14:20
アジア株 上海株は連休前で小動き 豪小売売上高予想外の減少、テイラースウィフト反動で 豪金融政策には影響なし 

東京時間14:01現在
香港ハンセン指数   17772.65(+25.74 +0.15%)
中国上海総合指数  3109.26(-3.78 -0.12%)
台湾加権指数     20527.29(+31.77 +0.16%)
韓国総合株価指数  2704.94(+17.50 +0.65%)
豪ASX200指数    7653.20(+15.82 +0.21%)
インドSENSEX30種  74931.13(+259.85 +0.35%)

アジア株は上海を除いて上昇。前日の米株上昇を好感した買いが続いているものの上値は重い。目立った材料もなくあすの米FOMCや週末の米雇用統計を控え、積極的な売買は手控えられているもよう。

香港株は続伸も上値は重い。約5カ月ぶり高値をつけていることから祝日を前に利益確定の売りも出ている。上海株は前営業日終値付近で揉み合い、あすからの連休を前に積極的な売買は手控えられている。労働節で香港はあす休場。中国はあすから3日まで休場、6日に取引を再開する。香港市場では中国石油化工や中国海洋石油、中国石油天然気などエネルギー関連が上昇。ハイテクや素材、不動産の一角も上昇。医療品やカジノ、消費者サービス関連の一角は下落している。

韓国市場ではサムスン電子が1.8%高。第1四半期決算で純利益が前年同期比4倍となり、市場予想も上回った。また、第2四半期について半導体需要は堅調に推移するとの明るい見通しも示した。

豪州株は小幅続伸。予想外のマイナスとなった小売売上高を受け一時上げ幅を拡大する場面があった。
3月の小売売上高は予想に反して減少した。内訳を見ると、衣類・履物が-4.3%と前回(+4.9%)から大幅に減少、デパートも-1.6%と前回(+2.3%)から減少に転じた。2月は米人気歌手テイラースウィフトがシドニーとメルボルンで公演を開催、彼女にインスパイアされ衣類やアクセサリーを購入する若者が急増した。そのため、その反動で3月は大幅に減少した。

ただ、テイラースウィフト効果は一時的かつ1度きりなため、3月の小売売上高がマイナスとなったところで、豪中銀政策金利への影響はないと思われる。予想を上回る第1四半期CPIを受け、年内の豪利下げ観測消滅との見方は変わらないもよう。豪中銀は7日に会合を開く。金利は据え置く可能性が高いが利上げ議論を再開するかが注目される。

台湾株は小幅続伸、2週間ぶり高値をつけている。TSMCは800台湾ドル台を回復。海外勢は月曜日に台湾株を10億5000万ドル買い越した、これは先月8日以来最高となる。台湾株の調整はひとまず終わったのか?

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

配信元: みんかぶ(FX/為替)

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