米国株見通し:弱含みか、インフレ高進と引き締め加速に思惑

配信元:フィスコ
投稿:2022/08/09 13:55
(13時50分現在)

S&P500先物      4,149.30(+9.2)
ナスダック100先物  13,191.70(+32.5)


米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は小幅高、NYダウ先物は50ドル高。原油相場は失速し、本日の米株式市場は買い先行となりそうだ。


8日の主要3指数はまちまち。序盤の堅調地合いを維持できずナスダックとS&Pはマイナスに沈み、ダウは32832ドルと29ドル高にとどまった。前週末に発表された雇用統計は事前の予想に反して強い内容となり、連邦準備制度理事会(FRB)による引き締め加速を後押しする要因と市場は受け止めた。そのため、景気敏感や消費などへの売りが先行。また、この日はエヌビディアの業績見通しの下方修正で、ハイテクの下げも目立った。


本日は弱含みか。中国軍は当初7日まで予定していた台湾周辺海域での演習を継続しているもようで、ペロシ下院議長の訪台をきっかけとした米中衝突への警戒が売りを誘発しそうだ。一方、明日発表の消費者物価指数(CPI)は前回から伸びが鈍化する見通しで、FRBの政策決定を左右するため積極的に動きづらい。仮に堅調な内容となれば緊急会合による大幅利上げの観測も市場の一部にあり、金利先高観が続くなか買いは抑制されよう。


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配信元: フィスコ