因幡電機産業（9934）：日本証券新聞 伊藤 明

絶好調エアコン関連銘柄

因幡電産　日足一目均衡表出所：日本証券新聞Digitalテクニカルチャート

【エアコン販売増の恩恵大】
政府の特別定額給付を背景にエアコン関連は好調。
先週６月30日11時配信の日経電子版の「ヤマダ電機会長に聞く」では、「テレビやエアコンに限らず売れ行きが好調だ。要因は１人１０万円を配る政府の特別定額給付の効果だろう。（2011年に終了した）家電エコポイント制度に匹敵する勢いだ」との報も見られる。
コロナ禍の今年も猛暑となりそうな予想。日本気象協会が6月24日午後2時発表の3カ月予報では、「平均気温は、北日本と沖縄・奄美で高い確率50％、東・西日本で高い確率60％」となっている。

エアコン大手のダイキン工業は前日比変わらずを挟み5日連続で最高値更新。また、富士通ゼネラルは6日続伸で2/21以来の高値水準。富士通ゼネラルは6月24日に今3月期収益見通しを開示。7.1％営業増益、16.9％経常増益、純利益では90.8％増益となる。

因幡電産はエアコン配管部材を手掛けており、自社製品事業の売り上げ構成比は21.4％ながら、利益構成比では57.5％と高い利益率を誇る。エアコンが売れれば、配管工事が増え、配管部材が伸びれば、利益率が高まるという構図。

【テクニカル】
週足では綺麗な右肩上がり波動で、三角保ち合いを形成中。日足では膠着感を強めており、どこかで上離れても不思議のないムード。
PER14.5倍。PBR1.07倍。