札臨、前期経常を一転31％増益に上方修正・2期ぶり最高益、配当も1円増額

　札幌臨床検査センター <9776> [ＪＱ] が5月7日大引け後(15:30)に業績・配当修正を発表。18年3月期の連結経常利益を従来予想の7.7億円→10.5億円(前の期は8億円)に35.3％上方修正し、一転して31.1％増益を見込み、一気に2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の2.5億円→5.3億円(前年同期は4.3億円)に2.1倍増額し、一転して22.6％増益計算になる。

　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の10円→11円(前の期は10円)に増額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　１．連結業績予想の修正理由　　臨床検査事業及び調剤薬局事業において、新規顧客の獲得及び新規出店等により売上高は順調に推移しましたが、医療機器販売・保守事業において、大型備品の販売が振るわず予想を下回る見通しとなるも、利益面において、継続的な経費削減の効果に加えて、設備への投資計画等を一部翌期に繰延したことから、当初の予想を大幅に上回る見込みとなりましたので、前回発表予想を上方修正するものであります。２．個別業績予想の修正理由　　臨床検査事業の前期及び当期に獲得した顧客の取引と調剤薬局事業の前期及び当期に出店した店舗及び既存店舗の業績等が堅調に推移したことから、売上高は予想を上回る見通しとなり、利益面において、継続的な経費削減の効果に加えて設備への投資計画等を一部翌期に繰延したことから、当初の予想を大幅に上回る見込みとなりましたので、前回発表予想を上方修正するものであります。

　　当社の利益配分につきましては、中長期戦略を踏まえ、経営基盤の強化及び将来の事業展開につながる内部留保金の確保、株主の皆様への安定した配当の実現を基本としております。　当期の配当につきましては、個別業績において売上高、利益ともに過去を上回る結果となったことから、上記の方針に基づき、平成30年３月期の期末配当予想の１株当たり10円に１円を加えた11円とする予定であります。※上記の予想は、発表日現在において入手困難な情報及び将来の業績に影響を与える不確実な要因を前提としております。実際の業績は今後様々な要因によって大きく異なる結果となる可能性があります。